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海底三百ミリメートル
30cm水槽立ち上げ記録[1]

〜 立上げから30日まで 〜

 

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30cm水槽で海水魚を飼育する方法をご紹介しましたが、
私が実際に30cm水槽で海水魚を飼育していたのは、
もう2年以上、以前の事です。
その水槽ではカクレクマノミとメジナ等を1年半程度、飼育しましたが、
その水槽の立ち上げの際にどのような事が起きたのか、
既に細かな部分を忘れてしまいました。

そこで今回、ホームページの公開を契機に、実際に30cm水槽を立ち上げ、
そこでの変化を公開することによって、
同じように水槽を立ち上げようとする方の参考にしていただこうと思います。

立ち上げ初期の水質試薬の値の変化などを中心に、
我が家の30cm水槽で起きる様々な変化と、それに対する私の対処、
およびその結果についてレポートして行きます。

 

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◇ ◆ ◇ タンクデータ ◇ ◆ ◇

 

使用水槽 30cm水槽(W315×D185×H245・総容量12L)
実水量 10.5L
 → ライブロック(1kg)を導入後は、ちょうど10L。
濾過装置 底面フィルター+外掛けフィルター直結
(ニッソー・バイオフィルター30+テトラ・ワンタッチフィルター-45)
ポンプ流量 OT-45の最大流量(480L/h)
底砂 サンゴ砂Mサイズ(5mm)×2kg+α
照明 自作照明
(13W電球型インバーター蛍光灯・昼光色×2)
13時間点灯
水温設定 29℃→27℃
  本当はもっと水温を下げたいのですが、リビングの室温が高いため、ライトを点けると30℃近くまで水温上昇してしまいます。
そこで水槽立ち上げ期間は、ヒーターの設定を29℃にしておき、生体導入後には、水槽をもっと涼しい場所に移動させて、水槽水温を下げます。
  2004.04.04より、水槽の移動に伴って、27℃に設定温度を下げた。
還元濾過 「テトラ・ナイトレイトマイナス」を使用した「偽デニ弁当」使用
換水 水槽立ち上げ期間中(1ヶ月程度の予定)は換水なし。
その後は2週間に1回、20%(2L)の換水。
その他 水槽立ち上げ期間中は、底砂のみ。
立上げ1ヵ月後からライブロック(1kg)を導入。
飼育生体(予定) 当初は我が家で孵化したカクレクマノミの幼魚(2〜3cm)、2匹(他にヤドカリなど)。
最終的にはカクレクマノミ2匹と、サンゴイソギンを導入の予定(2004年5月頃予定)。

 

◇ ◆ ◇ イニシャルコスト試算 ◇ ◆ ◇

 

私は実際にはほとんど自宅にあった機材を利用して新しい水槽を立ち上げましたので、
新たに購入したものはサンゴ砂2kgだけです。
でも、もし全く新たに機材を揃えたとしたらいくらかかるのか、試算をしてみました。

実際に私が購入するとしたらもっと安い値段で購入するものもありますが、
面倒でしたので、観賞魚飼育用品の某通販サイトの価格で計算しています。

最近、出回っている「入門セット¥9,800」にはかないませんでしたが、
約15,000円で一通り、揃えられそうです。
私なら「入門セット」よりも余程、おトクだと思いますけどね(笑)。

 

 

機材名

商品名

価格

30cm水槽セット コトブキお魚パークS 1,280円
底砂 Mサイズ2kg 470円
ヒーターセット パワーセーフICオート100i 3,450円
ヒーターカバー ヒーターカバーS 690円
フィルター テトラOT-45 1,580円
底面板 バイオフィルター30 440円
人工海水 テトラマリンソルト2kg 1,120円
還元濾過用品 テトラ・ナイトレイトマイナス160g 940円
金魚の餌 テトラ・フィン100g 440円
比重計 シーテスト 1,580円
水温計   200円
       
自作ライト 13W電球型インバーター蛍光灯×2 2,000円
タッパー 「偽デニ弁当用」 100円
水道ホース フィルター直結用 100円
       
合計   14,390円

 

◇ ◆ ◇ 水槽セットの様子 ◇ ◆ ◇

 

今回の水槽セットの様子を写真で記録しましたので、
興味のある方は
こちら→ をご覧下さい。

 

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◇ ◆ ◇ 立ち上げ記録 ◇ ◆ ◇

       

(テトラの試験紙)

 

日付

経過日数

記事・水槽の状態

NO2

NO3

2004 1 24
0 日経過
30cmの海水魚水槽を立ち上げた。
新しく購入したものは底面濾過用のサンゴ砂(M)2kgだけで、他は全て自宅にあったものを再活用。(還元ろ過にはデニ弁当方式を採用。)デニ弁当に自宅にあった底砂500mlを使ったところ、2kgの底砂が一握り余った。
水量はちょうど10L、と言いたい所だが、500mlくらい足す。10.5Lと言ったところ。
ただし、ライトは自作が間に合わなかったので、明日、製作の予定。
完全に0から水槽を立ち上げるのは久しぶりなので、ちょっとワクワクする。
これから毎日餌を入れて、毎日NO2とNO3を計測する事にするが、初日はいずれも計測不能。夏場などは水道水でもNO3が12.5mg/Lなんでことがあるので、まあ優秀かな。
餌は海水魚用を使うのはもったいないので、安価な金魚用をひとつまみ。これから毎日、一つまみずつ、与える事にしよう。
mg/L
mg/L
2004 1 25
1 日経過
30cm水槽用照明を自作して、水槽のセッティングを終了。
照明は13Wの電球型蛍光灯を2個、横に並べてアルミ板のシェードをつけたもの。幅:31cm、奥行き:11cm、高さ:8cm。電球型蛍光灯が@580円と非常に安かったので、材料費総計でも2,000円しない。
この値段で合計26Wのインバーター照明など、既製品ではあり得ない。オリジナル商品として販売したいくらいだ。本当はブルーランプなども使いたいのだが、ブルーランプ1つでこのライトセットが3つくらい買えるからなあ(苦笑)。
ライトの点灯は朝7時、消灯は夜8時で、13時間の点灯。タイマーでコントロールしている。
蛍光灯本体から底砂までの距離は20cm程しかないので、メインタンクの60cm背高水槽(高さ45cm)の半分程度。ということは、26Wとは言いながら、60cm背高水槽ならば蛍光灯5本分程度に相当することになる。十分な光の強さ。これなら将来的にイソギンを入れても大丈夫だろう。(水温管理の問題は残るが…。)

昨日と同じく、一つまみのフレークフードを入れたが、試薬類はまだ反応なし。そうでしょうね。反応が出るまでにはまだあと1〜2日かかるだろう。
本当はもっと餌の量をふやしても良いと思うが、まあいいや(笑)。

mg/L
mg/L
2004 1 26
2 日経過
特に変化なし。試薬もなんとなく反応しているような気もするが、まだはっきりと色が変わっているとは言えない状態。水槽の全体状況も、なんとなく水が濁り始めたような気もするが、気のせいのような気もする。底砂を洗う時、あまり丁寧でなかったので、そのためかもしれない(苦笑)。
変化がないと面白くないなあ…。なんか早くも飽きた(^_^ゞ。
mg/L
mg/L
2004 1 27
3 日経過
3日経過。試薬に反応が現れる。NO2は0.5mg/L程度。NO3も10mg/L程度に色づいている。(ただしNO3の出方はちょっと早い感じがするが…。)
テトラの試験紙は大雑把なのであまり正確なことは分からないのだが、まあ、いよいよ、濾過バクテリアが繁殖を始めた、というところだろう。どこかのサイトで増殖するのに48時間くらいかかるとか、書いてあったし…。

ところで、今日は会社から早く帰って来れたので、ライトの点灯中に水槽を観察することが出来た。ら、水温が30℃近い。毎日のNO2とNO3の計測のために、リビングに水槽をセットしたのだが、やはり暖かすぎるようだ。生体を入れる際には北側の部屋に移動させよう。私は寒いのが苦手なので快適な我が家だが、魚を飼うには暑すぎる…。暖房もホットカーペットしか入れてないのに…(苦笑)。

0.5 mg/L
10 mg/L
2004 1 28
4 日経過
試薬の反応は昨日と変わらず。その他も変化なし。
しかし僅か4日ばかりのことなのに、さすがに冬で空気が乾燥しているものと思われる。ちょっと水位が下がってきたので、真水を足し水する。400cc程度。生体がいないから、足し水にも気を使わなくて楽だ(笑)。
0.5 mg/L
10 mg/L
2004 1 29
5 日経過
NO2は0.5mg/Lよりは濃い色だが、2.5mg/Lには達しないレベル。雰囲気では1mg/Lくらいという感じ。順調に(?)、NO2レベルは上がっている。このまま、まだ1〜2週間くらいは上がり続けるはずだ。
NO3は10mg/L。こちらはちょうど比色表と同じくらい。

朝、水槽を見た感じでは、2日目くらいに比べると明らかに飼育水の透明度が上がっている。やはり2〜3日目くらいには、立ち上げ初期の濁りが出ていたのだろう。昨年の夏に金魚掬いの金魚をプラケースに入れた時は、投げ込みフィルター(水作ミニ)で、濁りが取れるまで1週間くらいかかったから、さすがに水作の濾過能力とは比べ物にならない。

ところで今日、旧HPの掲示板で「放蕩流・偽デニ弁当」の効力について、びーのさんに質問したところ、びーのさんは「砂粒が細かすぎて嫌気が進みすぎるのではないか。」というご意見だった。そうかー、もっとサンゴ砂が大きくても良かったのか…。
まあ、実際にどんな結果が出るかはまだ分からないので、当面は今のままで続けて、もし硫化水素が発生するようなら、タッパーの穴を増やすとか、いろいろ考えてみよう。
00年の秋にyamさんが行った還元濾過の実験だと、1週間後くらいから硫黄臭が発生しているらしいので、今週末辺りからちょっと警戒が必要になるのだろうと思う。

0.5 mg/L

10 mg/L
2004 1 30
6 日経過
水槽の様子に変化なし。NO2は2.5mg/Lの一歩手前に、それぞれ上昇。NO3は25mg/Lよりちょっと薄い感じ。まだ「偽デニ弁当」の効果は無い感じ。

昨日から旧HPのBBSでびーのさんに「デニ弁当」の使い方について相談中。とりあえずまだ硫化水素の臭いもしないし、多分、まだ嫌気濾過が立ち上がっていない。(もちろん、好気濾過もまだ立ち上がっていないし。)
結果がでるまではしばらく、このまま続けてみようと思う。どうせまだ生体もいないし(笑)。

0.5 mg/L

++

25 mg/L

2004 1 31
7 日経過
前日と特に変わりなし。NO2もまだ2.5mg/Lまで行かない。もっと早く上がるかと思っていたが、意外に上がらないものだな。生体もいないし、もっと上げても良いと思っているのだが。
0.5 mg/L

++

25 mg/L

2004 2 01
8 日経過
NO2、NO3とも、前日より少し上昇した感じ。NO3は25mg/Lちょうどくらい。水槽から硫化水素のニオイはしない。
子供に喘息の発作が出ているので、先週の木曜日からずっと、昼夜関係なく加湿器を稼動させているので湿度が50%程度ある。そのおかげて水槽の水のへりも少ないはずなのだが、やはり水が減っているので、真水の足し水をする。300ml。テトラのワンタッチフィルターはやはり空気と飼育水の接触面積が大きいのではないか?酸欠防止や夏場の水温上昇対策としては良い事だが、水の減り(蒸発)は早い。やはり足し水は週に1度では足りないようだ。
2.5 mg/L

25 mg/L
2004 2 02
9 日経過
NO2、NO3とも、昨日より少し色が濃くなった感じ。相変わらずニオイはなし。他には特に記録する事も無い。
2.5 mg/L
25 mg/L
2004 2 03
10 日経過
NO2、NO3、ニオイ、共に変化なし。まだ茶ゴケも出てこないし、見た目にも変化は無い。面白くはないが仕方がないなあ(苦笑)。
NO2、NO3については、どうやら10日目くらいがひとつのピークになりそう。
2.5 mg/L
25 mg/L
2004 2 04
11 日経過
NO2、NO3とも、少し薄くなったような気がする。が、はっきりとは分からない。気のせいのような気もする。でもこの感じだと、NO2は2.5mg/Lが上限かなあ?これ以上、どんどん試験紙の色が濃くなって行くという感じはしない。これでは去年のちびクマ飼育ケースの中のNO2値の方が高いくらいだ…(^_^ゞ。
相変わらずニオイはない。コケもまだ生えず。その他の生物も発生も無い。ある意味順調である。
2.5 mg/L
25 mg/L
2004 2 05
12 日経過
NO2は余り変わらない感じだが、NO3が昨日よりも明らかに落ちている。一応、25mg/L(−)にしておいたが、10mg/L(+)でも良いくらい。明日にはもっと落ちているだろうか。しかしNO2は余り落ちていない。ちょっと分からない動きだ。
なお相変わらずニオイはしない。
水が減ったので、300ml補給。
2.5 mg/L
25 mg/L

2004 2 06
13 日経過
いよいよ、NO2、NO3とも、下がって来た。NO2は0.5mg/L(++)くらい、NO3も10mg/L(+)というところ。いよいよバクテリアも繁殖してきたな、と思う。NO2が下がるときには一気に下がるはずなので、週明けくらいにはもっと下がるかもしれない。
しかし、明日は用事があって家を留守にするのでNO2、NO3の計測が出来ない。明後日の夜には出来るはずだが、明日の値を測れないのが非常に残念である。
0.5 mg/L

++

10 mg/L

2004 2 07
14 日経過
家を留守にしたため、観察&計測せず。
mg/L
mg/L
2004 2 08
15 日経過
夜、帰宅して寝る前に計測。NO2、NO3とも、一昨日夜よりも色が薄くなっている。硝化、還元、両方とも上手く立ち上がり始めた模様。NO2は最高でも2.5mg/Lまでしか上がらなかったから、これならクマノミ程度なら、最初から水槽に入れても大丈夫だっただろう。まあその場合にはもう少しNO2などが出るのが急激になるのかもしれないし、入れない方が良いに決まっているのだが。
しかし、NO2の値をみる限り、スズメダイ程度なら、このタイミングで水槽に入れても全く問題ないだろう。2週間で、一応、丈夫な魚なら入れられる環境が出来てきた、ということか。意外に早いな。
まだ硫化水素のニオイはしない。硫化水素が出るとすると、ますます酸欠が進んだ上だから、まだもっと時間が掛かるのかもしれない。いずれにせよ、ニオイのモニタリングは続けなくてはならない。
0.5 mg/L

10 mg/L

2004 2 09
16 日経過
NO3がほとんど検出されなくなった。NO2はまだ薄っすら、色が出る。NO2よりもNO3の方が先に検出されなくなるというのもちょっと不思議。「デニ弁当」の威力という事だろう。しかしこれからはやはり、飼育水のニオイに、更に注意する事が必要になりそうだ。一応、まだニオイはしない。コケも生えない。一見したところ、立ち上げ当初と全く変化がなく見えるのだが。
今度、NO2も検出されなくなったら、一度、「偽デニ弁」の上の砂を少しどけて、中がどんな具合になっているか確認してみよう。黒くなっているかなあ…。「海水魚なんでも掲示板」ではDSBで還元をやろうとしたら、2週間で砂が黒くなって、硫化水素のニオイがしてきたという人がいた。あまり黒くなって、硫化水素発生だと困るのだが…。
0.5 mg/L

mg/L

2004 2 10
17 日経過
O3は全く出なくなった。NO2はまだ出ている。ニオイは全くなし。
これでNO2も全くでなくなれば嬉しいのだが、NO2が出続けているのはありがたくないので、ちょっと複雑な気持ち。まあでも、これでも魚なら飼育できそうだが…。
0.5 mg/L

mg/L
2004 2 11
18 日経過
NO2、NO3、ニオイとも、昨日と変わりなし。
そろそろ茶ゴケとか、出てきてくれると変化があって面白いんだけど…。NO3が低いからまだ無理かなあ。でも珪酸塩はたっぷりあるはずなので、そのうち出てくるだろう。
ところで本日、ホームページ公開。さっそく何名かの方が見てくれているらしい。有難い事だ。
どうせなら毎日、何かの変化があるとHPを見て下さる方にも面白いと思うのだが…。まあ仕方ないわねぇ。
0.5 mg/L

mg/L
2004 2 12
19 日経過
今日はNO2、NO3とも昨日より少し色が濃くなった感じがする。昨日入れた餌が多かったのか?それともワンタッチフィルターの活性炭の効力が無くなったのか?いずれにせよ、やはりまだ濾過能力が安定したとはいえない状況なのだろう。当然といえば当然の事だが…。
とりあえず、1ヶ月が目安だと思っているので、まだ10日ある。そのうち安定してくるだろう。最後までNO2が出続けたら…。困るねぇ(苦笑)。
また飼育水が蒸発して減ったので、200ml、真水を補給。
0.5 mg/L
10 mg/L

2004 2 13
20 日経過
NO2とNO3が再上昇した。特に給餌を増やしている事もないので、原因としてはやはり「ワンタッチフィルター」の活性炭の吸着能力が失われたためだと考えるのが最も妥当だと思う。
しかし本当に3週間程度で活性炭の能力が失われて、それがしっかりとNO2、NO3の値に反映してくると言うのは面白い。この実験をはじめる前は、漠然と「そういうこともあるかもしれない」程度にしか考えていなかったが、こんなにはっきりと結果として現れてくるとは…。予想以上に面白い実験になった(と、自画自賛…(^_^ゞ)。
しかし、既に底砂の上などにもある程度、硝化細菌が繁殖してきているはずだから、上手く行けば今後もNO2などの急上昇は抑えられるのではないかと期待している。そうなれば、スターターフィッシュを使ったとしても比較的安全に、スムーズに、水槽を立ち上げることが出来るのかもしれない。
その一方、活性炭を使用する事の怖さも感じる。結局、NO2やNO3が活性炭に吸着されてしまう事で、生物濾過の能力がどの程度まで立ち上がって来たのかが、分からなくなることもあるということだ。
ここでフィルターの取扱説明書にあるように、フィルターバッグを交換してしまえば、フィルターバッグ部分の生物濾過能力はまた「0」に戻り、今後もずっと2〜3週間おきのバッグ交換を続けざるを得なくなるのだろう。それもまたひとつの選択ではあるのだが、私はこのまま、フィルターバッグを放置する事にする。フィルターバッグのウールマット部分に、濾過細菌が繁殖する事を期待しているからである。
これからどうなるのだろう。実は最近、あまり数値の変化がないので、この飼育記録をつけるのも退屈になって来ていたのだが、明日からの数値の変化が俄然、楽しみになってきた(^_^)。
0.5 mg/L

++

10 mg/L
2004 2 14
21 日経過
NO2、NO3はますます上昇。第2のピークか?
NO2だけが上昇したのであれば、「偽デニ弁」での還元のプロセスが進行する途中で、NO3がNO2に戻ったという事も考えられるのだが、NO3も再上昇しているのだから、やはりフィルターバッグの活性炭の能力の限界と見るべきだろう…。
でも、今日でまる3週間、経過した事になる。それなのにNO2、NO3が再上昇するというのはイヤな感じ。早く再下降しないかなあ…。前回のピーク(10日過ぎごろ)の状況を見ると、やはり1ヶ月経過した頃にNO2が現れなくなる感じかな。
水槽からまだニオイはしない、多分(^_^ゞ。今朝起きたら鼻のアレルギーが酷くなっていて、ニオイが良く分からないのだけど…(苦笑)。
2.5 mg/L
25 mg/L
2004 2 15
22 日経過
NO2、NO3ともに最高値を更新。
3週間過ぎてNO2、NO3が最高値になるというのはちょっとショック。実は活性炭を使って水槽を立ち上げるに際して、NO2、NO3が吸着される事によってNO2、NO3の濃度が上がらず、バクテリアの繁殖に却って時間が掛かる可能性があるのではないかと思っていたのだが、ありがたくない仮説が当ったという感じだろうか。
こんなことなら、立上げの初期はもっとドバーッと、大量の餌を投入しても良かったかもしれない。そうすれば活性炭の吸着力がもっと早く飽和して、もっと早くバクテリア繁殖のプロセスが進んだのではないか?今回の水槽の立上げには1ヶ月では足りないかもしれない。活性炭使用が両刃の剣だということを実感する。
まあ、初期に大量給餌するのは、次回(←いつだ?笑)の課題ということにしておこう。

相変わらず、水槽から硫化水素のニオイはしない。というか、実は世の中全般、ニオイがしない。(だってアレルギーで鼻が詰まっちゃったんだも〜ん!別に花粉症ではないんだけどね。参ったなあ、色んな意味で…(^_^;;。)

5.0 mg/L
50 mg/L
2004 2 16
23 日経過
。水槽とは何の関係も無いが、風邪をひいた。熱が出た。会社を休んだ。一日家にいて、でもずっと寝ていたので、水槽の観察もしない。でもNO2、NO3の計測だけはする。えらいなあ、自分(笑)。
で、水槽。
NO2、NO3ともにますます上昇。NO2は5.0mg/L(++)くらい、NO3は100mg/L。まいったなあ。早く数値が下がって欲しい。そうでないとこっちの熱まであがりそーだ(苦笑)。

ところでこのところ、水槽内、サンゴ砂の上に緑色の「苔」が生えてきている。普通、まず「茶ゴケ」が出て、その次に「緑ゴケ」が生えてくるものだが、先に「緑」が出てきてしまった。多分、底砂に「緑ゴケ」の胞子か何かがついていたのだろう。いつもは水槽を立ち上げるときに、底砂や濾材を一度煮沸消毒するのだが、今回はしていなかった。するとたちまち、このような結果が出る。よく出来ているなあ、世の中は。これが大袈裟に言えば「因果応報」というヤツだ。原因が分かっているのだから、嘆く事はない。お釈迦様バンザイ!!(もうヤケ)。

水が蒸発して減ったので、真水を足し水。300ml。
5.0 mg/L

++

100 mg/L
2004 2 17
24 日経過
NO2、NO3ともにますます上昇。
なんか上限が見えない感じ。大丈夫かあ?まあでも大丈夫だろう。活性炭がなければ、最初からこんなものなのだろうと思う。活性炭のお陰で2〜3週間くらい、立上げが遅れたという事なのではないか。しかしそれなら、最初から「フィルターパッグ」を使わなくても良かったのでは?という気もする。ようは「OT-45」を単純に「外部式パワーヘッド」にしてしまう、という考え方。どうせ生体は入っていないのだし、それでも良さそうだなあ。これも次回(?)の課題だな。(次回の課題が増えてばかりだが…苦笑)
10.0 mg/L
250 mg/L
2004 2 18
25 日経過
気のせいか(笑)昨日よりもNO2、NO3の値が落ちて来ている感じがする。ほんとかな?ほんとだとすると昨日がピークということになる。へへへへへ(^_^)。明日もさがってるといいなあっと。
ニオイは相変わらずしないが、いよいよ緑ゴケがえらいことになってきた。同時多発的に底砂のあちこちに、ガラス面にも、生えて来ている。これは計算外。サンゴ砂がだいぶ汚れていたようだ。やはり煮沸消毒すべきだったか…。でも後悔先に立たず、いまさら底砂を入れ替えるわけには行かないので仕方が無い。我慢しよう。
しかしまだ茶ゴケも出ていないのになあ。いきなり緑ゴケで良いのか?って、まあ「悪い」と言われても修正しようがないのだが…。
10 mg/L

250 mg/L

2004 2 19
26 日経過
NO2、NO3の値は昨日と変わらない感じ。相変わらず高いが、それでも一昨日よりは落ちているかな。
水槽の中はますます緑ゴケが繁殖。カッコ悪い(^_^;;。でも仕方ないですね。ガラス面にも緑のコケが出てきたが、多分、今出ているのはシッタカでも入れればすぐに食べてくれるだろう。でも今、入れたら死んじゃうけど(苦笑)。カッコ悪いけど、週末にでも写真を撮っておこう。
水が減ったので、真水を補給。200ml。
10 mg/L

250 mg/L

2004 2 20
27 日経過
試薬の値が変わらないなー。一昨日、昨日、今日と、NO2は10mg/L(-)、NO3は250mg/L(-)。変化なし。上がり続けているよりは良いが、下がらないのも不満だ。もっとも、上がっていないと言う事は、とりあえず、毎日投入している1日分の餌の硝化処理は出来るようになって来た、ということか?(←超楽観的判断…笑)。
まあ、いいや。どうせ生体は入ってないんだし。気長にやろ(苦笑)。
10 mg/L

250 mg/L

2004 2 21
28 日経過
NO2はあまり変わりない感じ。N3は昨日より少し、色が薄くなった気がする。12日ごろと同じ感じだろうか。すると明日以降、NO2&NO3の値が下降する事に期待が盛り上がる。
それにしても緑ゴケがみっしり生えて来た。他人様には「コケなんか気にするな。」と言っているのだが、やはり白い砂の上にコケが生えてくると、見た目が良くないね。気にする気持ちも分かるというものだ。しかしこれには慣れるしかない。まあ、すぐに茶色やら黒やら、そんな色になってしまうのだし…。
それにしてもこの水槽ではまだ茶ゴケが出ていない。緑ゴケが先行したから茶ゴケが発生し難くなっているのか、それとも今後やはり発生するのか、それもちょっと興味があるところだ。
10 mg/L

100 mg/L

2004 2 22
29 日経過
NO2、NO3とも、再度下がって来た。
いよいよ生物濾過が立ち上がる過程が、本格的に始まってきたようだ。NO2は下がり始めると早いはずなので、来週いっぱいくらいで、生体を入れても大丈夫な状態になるかもしれない。既に明日で30日経過してしまうので、目標にしていた「1ヶ月」には間に合わなかったが、それでもそこそこ、順調と見るべきだろう。本当は来週辺りLRを導入したい。でも来週、仕事が急がしそうなので、LRを買いに行っている暇があるかどうか…。まあ、その場合には、今メインに入っているものの中から、適当に選ぶ事にしよう。
依然としてニオイはしない。還元濾過もそこそこ順調な感じである。嬉しいな。
5.0 mg/L

100 mg/L
2004 2 23
30 日経過
落ちてきた、落ちてきた(^_^)v。NO2は5.0mg/L、NO3は100mg/L(−)。ホントは50mg/L(+)でも良いくらいだ。うれしいな〜。思わず顔がにやけちゃうね。でも今週は仕事が忙しくて、帰りが遅くなりそう。ホントは早く家に帰って、水槽いじりしていたいのになあ…。
また水が減ったので、300ml、真水を補給。
緑ゴケはますます激しく繁殖し、水槽の底砂は半分以上緑色に。ガラス面にもいっぱいついているので、水槽の中が見難いくらい。えらいことになったなあ。ま、それくらい、どーてことないから、良いけどね。
5.0 mg/L
100 mg/L

 

「 立ち上げ記録[2] 〜31日から60日まで〜 」につづく

 

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