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今年、2004年の夏、大手玩具メーカーのトミーから、
生きているオカヤドカリとその飼育セットが、
「ハーミーズクラブ」という商品名の、
「玩具」として発売されました。

この「玩具」に関しては、その発売前から、
流通、販売の各段階において、
オカヤドカリの健康を維持するために必要な環境が提供されるのかどうか、
危惧する声が上げられていたのですが、
実際に販売されている現場を確認した方たちによると、
その販売環境は事前の想像以上に劣悪であり、
給餌・吸水など、オカヤドカリの生命維持に最低限必要な条件ですら、
全く整えられていないケースがあるようです。

この事態に対して、現在、数多くのオカヤドカリ飼育者の方が、
オカヤドカリの“玩具扱い”に反対の声を声を上げ、
それぞれの方々が公開・管理しているWEBサイトに、
ハートミットクラブ」のとれもろさんが作成された
下記のバナーを掲出されています。

私・放蕩息子は現在、オカヤドカリの飼育は行っていませんが、
過去にはオカヤドカリの飼育経験もあり、
また、昨年(2003年)末の映画「ファインディング・ニモ」の公開を契機に、
カクレクマノミの乱獲および乱売が行われた事を深く憂慮していました。

このことから私は、
現在の「ハーミーズクラブ」の販売環境に対するオカヤドカリ飼育者の方々の怒りに共感し、
弊サイトのトップページに上記バナーを掲出すると同時に、
この機会に
オカヤドカリを含む様々な生物の“玩具扱い”や“インテリア扱い”など、
その生命の尊厳を軽んじる全ての行為に対して、
強く反対する意志を表明します。

2004.08.29

「放蕩息子の半可通信」
管理者:放蕩息子


 

関連WEBサイト/参考WEBサイト  
 
 

[サイト名]

   

[URL]

         
ハートミットクラブ     http://web.kyoto-inet.or.jp/people/m19shun/index.html
         
みーばい亭     http://www6.ocn.ne.jp/~mi-bai/
        ※関連ページは →
  
http://www6.ocn.ne.jp/~mi-bai/okayadokari/okayadokariwokau.htm
         
そおふう’s@@(でんでん)牧場     http://www.geocities.com/soofuu_2000/index.htm
        ※ハーミーズクラブ関連blogは →
  
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17319/356975#356975
 

 



「ハーミーズクラブ」および、その他の様々な生物商品を販売、または飼育する方々、
それらの生物商品の販売現場に接触した方々、
およびその他の方々へ

− 弊サイトからの勝手なお願い −

生物商品の発売元、および中間流通関係者様へ  
 
  1. “生き物”を“商品”として販売する限りにおいては、その生物の健康管理および健康の維持は即ち、商品の品質管理および品質の維持であると考えられます。
    “商品”としての“製造”および出荷、物流の各段階において、商品たる生物の健康を十分に維持しうる包装の開発と採用、および物流体制・物流マネジメントの構築に向けて、可能な限りの努力をお願いします。

  2. 販売する商品がその機能・性能を十分に発揮するためには、顧客たる購入者に対する情報提供の充実が欠かせません。
    商品たる生物が、その所定の“性能”を十分に発揮する、即ち、健康に生存することを可能とするために、“商品”の取扱説明書やWEBサイト等を通じて、顧客および潜在顧客たる消費者に対して、必要にして十分な情報の提供を行うよう、お願いします。

  3. 消費者に対するマーケティング・コミュニケーションにおいては、徒らに“商品”の購買意欲を刺激することのみに注力するのではなく、より良き社会の一員として、その“商品”の発売が生物の虐待へと繋がる危険性を少しでも軽減出来るよう、消費者の注意を喚起し、商品たる生物の生命の尊重に関する啓蒙活動に対しても、積極的な取り組みを行うことをお願いします。
 
生物商品を取り扱う販売店様へ  
 
  1. 自らが取り扱う“商品”が、他に替え難い生命を持った“生き物”であることを認識し、それぞれの商品生物が納入されてからの販売が終了するまでの全期間にわたって、健康に生存し続けることが出来る環境を整えるよう、可能な限りの注意と努力を払うことを、お願いします。

  2. それぞれの商品生物の在庫、および販売環境の維持に責任のある担当者に対して、それぞれの生物の健康を維持するために必要十分な知識を提供し、教育を実施するよう、お願いします。

  3. それぞれの生物商品の販売時点においても、お客様に対して、“商品”が生命を持った“生き物”であることを確認し、その購入・飼育が徒らな虐待に陥ることのないよう、可能な限りの注意喚起を行うことを、お願いします。
 
生物商品の購入者・飼育者の方々へ  
 
  1. どのような業態の店舗で販売されていたに関わらず、購入した“商品”が、生命ある生物である事を認識し、その健康の維持・増進と飼育環境の充実・充実に、可能な限り努めるよう、お願いします。

  2. 特に、“商品”に添付された取扱説明書の内容や、販売店舗からの飼育方法の説明のみに満足することなく、書籍、WEBサイト、その他、出来得る限りの手段を用いて、飼育生物の健康の維持・増進と、飼育環境の改善のための情報・知識を得るべく、積極的に活動する事をお願いします。

  3. もし万が一、飼育中の個体が病気・死亡などの事態に陥った場合においても、代替の個体を購入することや、飼育そのものを止めてしまうことで安易に満足せず、飼育生物の生命が失われたことに対する素直な反省の認識の上に、病気や死亡の原因の究明に努力し、以後の教訓とすることをお願いします。
 
生物商品を題材として取り上げるマスコミ・報道関係の方々へ  
 
  1. 生物商品の販売その他に関する報道を行う際には、報道の意図には関わらず、その報道が契機となって生物の乱獲や虐待が行われる危険性を含むことを十分に認識し、その報道が徒な扇動とならないよう、十分な配慮をお願いします。

  2. 特に、商品たる生物の製造・販売者側の立場のみに偏った報道に陥ることなく、“商品”の販売に反対する者や、その“商品”を購入し、飼育している者に対しても十分な取材を行った上で、“商品”の販売環境の是非について、視聴者、聴取者および読者が、自らの責任の元に公正な判断が出来るよう、十分な情報提供をお願いします。
 
店頭で生物商品に接触した方々、およびその他の方々へ  
 
  1. 上記の関連WEBサイトその他の情報源に接触する事によって、生物商品の販売の実態に関する知見を深め、故意なきままに商品生物の虐待に加担することのないよう、生物商品の販売と飼育に関するリテラシーを高める努力をお願いします。

  2. 店頭において各種の生物商品の販売現場に接触した場合には、その販売環境が商品生物にとって健康を維持するに十分な環境であるかどうかに注目し、もしその販売環境が不当と判断された場合には、例えば眉をひそめるなど、極めて些細な表現であったとしても、何らかの不快の意思表明を行うよう、努力をお願いします。

  3. 機会を捉えて、このような生物商品の過酷な販売(および飼育)実態があることを話題に取り上げる事で、商品生物の販売環境への関心を喚起し、(製造・)流通・販売業者(および飼育者)における商品生物への不当な扱い、虐待に対する社会的監視を強める事へのご協力をお願いします。
 

 

弊サイトは、
オカヤドカリ、カクレクマノミその他の生物の販売や飼育自体を、
全否定することは主張しません。

ただし、仮にも命ある生物を販売・飼育しようとする場合には、
(製造・)流通・販売・飼育の各段階において最低限、
その生物の健康を維持し得る環境が提供されており、
商品生物に対する不当な虐待が回避されている必要があると考えています。
(もしくは最低限、そこに向けての積極的な努力が行われていることが。)

そして弊サイトでは、
そのような必要最低限の環境が提供されていない状態に対して反対の意見を表明し、
販売・飼育環境の改善に向けて努力する事を求めます。

このページをご覧頂いて、
弊サイトの主張に少しでも賛同出来るものがあるとお感じになる方は、
是非一度、上記の「関連WEBサイト/参考WEBサイト」をご覧下さい。

そしてもし機会があれば、
弊サイトならびに上記の関連WEBサイトのBBSへの書き込みでも構いません。
ご家族との会話、ご近所との井戸端会議でも結構です。
機会を捉えて、
“生き物”を“モノ扱い”することに対して、
反対の意見を表明していただければありがたいと思います。

「かわいそうだよね。」と、一言、つぶやくだけでも良いのです。

よろしくお願いします。

 

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