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書を捨てよ磯へ出よう・番外編 [1]
観察&撮影ケースの製作

(2009.01.01)

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海や川など、水棲生物の観察や、特に写真撮影に便利な
薄型の透明ケースを自作しました。
同様の機能を持つケースとしては、
全面アクリル製でフタつきの立派なものが市販されているのですが、
材料も道具も全て100円ショップで入手できるものを使って、
安価に、かつ簡単に、自作してみたものです。

 

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「観察&撮影ケース」
 
実物はこんな感じのものです。
採集した水棲生物などを観察したり、写真撮影する際などに、これまでは小型のプラケースなどを使っていたのですが、特に写真撮影の場合には、生き物が動き回ってピントが合いにくい場合などがありました。
そうした時に、この「観察&撮影ケース」を使うと、ケースの奥行きがないのでピントが合わせやすく、綺麗な写真が撮れます。
ケースの大きさは、観察する生き物の大きさに合わせて、いくつか用意しておくと使い勝手が良いでしょう。
今回は特に、飼育ケースのサイズに合わせて方眼の下敷きをカットし、生き物の大きさを測るためのスケールとして利用できるようにしました。



「ケース」を正面から見たところ。
これは170mm×130mmくらいの、比較的大型のケースです。


ケースの厚み(奥行き)は20mm程度。
構造としてはハガキなどを入れておく「状差し」と同じです。
   
   
使用時の様子
 
ケース自体は狭いものですから、生き物にとっては窮屈な環境です。長時間入れておくと弱ってしまうと思いますから、観察や撮影が終ったら、できるだけ早く大きな容器に移すか、海に返してあげて下さい。

サラサエビ カゴカキダイ
カタクチイワシ 全長で6cmくらい、体高が3cmくらいですね。

右下のカゴカギタイの写真は、ケースの中に方眼のスケールを挿入して撮影したものです。
タテヨコの長さ(高さ)を一度に把握することが出来ます。

   
用意するもの(材料と工具)
 
以下のものを用意します。全て100円ショップで入手可能です。
ただし100円ショップの品揃えは、同じチェーンでも個店によってかなりバラつきがありますので、ご近所の100円ショップで材料が揃わない場合には、少し大きめのホームセンターに行けば、全ての材料&工具を揃えられると思います。
     

【 材 料 】

  1. アクリル板

私は近所のダイソーで、「290mm×210mm」のものを購入してきました。これ1枚で「観察&撮影ケース」が2〜3個、作れます。
厚さは2mmのものと1.4mmのものがあるようです。どちらでも良いのですが、薄いものの方が加工性は良いです。ただし厚い物の方が当然、丈夫になりますので、お好みで選んで下さい。
ダイソーでは以前、この「290mm×210mm」のアクリル板を100円(税別)で売っていたのですが、最近では200円に値上げされているようです(^_^;;。
ただしダイソーでもアクリル板を取り扱っているお店は少ないので、ご近所の100円ショップで入手できない場合は、ホームセンターでお求め下さい。同程度のサイズのものであれば、300円〜400円程度で入手可能と思います。
  2. 透明プラスチックケース(のフタ)
これも私はダイソーで購入しました。プラスチックケースの本体部分は、今回は使用しません。厚みの薄い、フタの部分だけを使用します。(本体自体が薄いものは逆に、本体の方を使用して、フタは使用しません。)
素材は何でも構いませんが、私が使ったケースの素材はスチロールでした。スチロール樹脂は柔らかいので、プラスチック素材の中でも加工がしやすい部類だと思います。プラモデルの原料もたいてい、スチロール樹脂ですね。
  3. ナイロンひも
ケースに付けるひもです。なくても可。
ひもを付ける場合には、濡れた場合を考えて、水に強いナイロン製が適していると思います。
  4. 方眼の下敷き

ケースの中に入れる「スケール」として使います。私はこれもダイソーで入手しました。なくても可。
本当は白い下敷きに方眼が刻まれたものがあると良いんですけどねぇ…(^_^;;。しかも「表は1mm方眼、裏は5mm方眼」なんてことになっていると最高です(笑)。どこかの100円ショップで開発してもらえないものでしょうかね(^_^;;。
     

【 工 具 (必要なもの) 】

  1. のこぎり

プラスチックケースのフタを切ります。
どんなものでも構いません。わざわざプラスチック用を買わなくても大丈夫です。100円ショップで売っている「パイプのこぎり」などの、刃の部分だけを使っても良いです。
ただし、あまり高級なのこぎりを使うと、後で切れ味が落ちたりするかもしれませんから、あまり高級なものは使わない方が良いでしょう(笑)。
  2. カッター
アクリル板を切ります。
これもどんなものでも構いません。「アクリルカッター」を使うのが理想ですが、カッターだけで300円くらいしますから、これだけのために購入するのはもったいないです(笑)。
大型カッターの方が使いやすいとは思いますが、普通のカッターでも切れます。いずれにせよ100円ショップで買えますし、普通のカッターなら、たいていの御家庭に1本や2本はありますよね?
  3. プラスチック用接着剤

接着剤だけは、実はアクリル用を購入し、シリンジ(注射器)を使って作業したほうが、綺麗に仕上がるのではないかと思うのですが(後述)、しかしまあ、他に使うアテがないのでしたら、これだけのためにアクリル用の接着剤やシリンジを購入するのはもったいないです。100円ショップで売っているプラスチック用の瞬間接着剤を使うことにしましょう。耐衝撃性のあるものが好ましいです。
ただし、ハケで塗るタイプのものやゼリー状のものは、今回の場合には使い勝手が良くないと思います。
  4. 紙やすり
こちらも100円ショップで購入できます。「木工用」で構いません。やすりの「目」の大きさ(番手)が大きなもの(下地作業用)から小さなもの(仕上げ用)まで、一セットになったものが良いと思います。
  5. キリ(三ツ目キリ)

「観察&撮影ケース」をぶら下げるためのひもを付ける穴を開けるのに使います。ひもを通すための太目の穴を開けるので、細い穴を開けるための「四ツ目キリ」よりも、太い穴があけられる「三ツ目キリ」が適しています。
ただし、アクリル板にそのまま、キリで穴を開けるのは難しいです(アクリル板が割れてしまう。)
実際にはキリの先端を熱して穴を開けますので、キリでなくても、「クギ」や「千枚通し」「アイスピック」などでも代用できます。
これも先端を熱することで後の切れ味に影響が出る可能性がありますので、高級品は使わないで下さい。
  6. 粘着テープ

材料を接着する際に、材料の固定に使います。作業性の面でいうと、紙製のマスキングテープを使うのが一番良いのですが、セロハンテープでもビニールテープでも、何でも使えます。
  7. 定規/スケール・油性ペン

定規/スケールは、プラスチックケースを切る際やアクリル板を切る際に、目印の線を引いたり(墨付け)、アクリル板を切る際には、カッターの「当て」としても使用します。
油性ペンは、アクリル板やアクリル板とプラスチックケース(フタ)をカットする際に、目印となる線を引く(墨つけ)ために使用します。素材がプラスチックですので、油性ペンでないと記入できません。どんなものでも構いません。
     

【 工 具 (あると便利なもの) 】

  1. アクリルカッター

アクリル板を割るときに、専用のアクリルカッターを使えば、上手に“溝”を刻めます。
ただし普通のカッターでも十分ですから、なくても全く困りません(^_^;;。
  2. プライヤー
アクリル板を割るときに、挟むのに便利です。ペンチなどでも代用できますし、握力が強ければ(笑)、なくても構いません。
でもまあ、100円ショップで買えますので、一つあると何かと便利な工具の一つです。
  3. アクリル接着剤/スチロール用接着剤/シリンジ(注射器)
今回はアクリル板とスチロールのケースとを接着しますので、それぞれ専用の接着剤を使うのが一番良いと思います。
それぞれの接着剤を少量ずつとって混ぜ合わせ、接着面にシリンジ(注射器)で注入してやると、余分な接着剤が最小で済み、仕上がりが綺麗に出来ます。
接着剤用のシリンジは、ホームセンター等でも売っているところがありますし、東急ハンズなどでも売っています。オーデコロンなどをアトマイザーに移す時に使うスポイトなどでも代用できると思います。
プラスチック加工などの機会が多い方にはいずれも必需品だと思いますが、まあ、これもなくても十分ですね(^_^;;。
  4. 組みやすり
今回の加工では全て紙やすりのセットで行っていますが、組やすりが一つあると、面取りなど、細かな細工に便利です。
作業がずっと楽になりますから、これもおすすめの工具の一つです。
  5. ハンダゴテ

プロの職人さんに話したら怒られそうな話ですが(^_^;;、実はプラスチック加工において、ハンダゴテはある種の“万能ツール”だったりします(笑)。
穴あけや、スチロールカッターの代用にも使えます。ただし、コテの先端が傷みますし、ケムリも出ます。何か事故があっても全て自己責任になりますので、そのつもりでいて下さい(^_^;;。

その他、接着剤を垂らしたときにふき取るためのティッシュや、下に敷く新聞紙、
カッターを使うときのカッターマットなどもありますが、その辺は状況に応じて、適宜ご用意下さい。

   
製作の手順
 
材料や工具を揃えたら、以下の手順でパーツの加工と組み立てをします。

  1. プラスチックケース(フタ)の接着面処理と切断
     

@. 「観察&撮影ケース」の“本体”部分となるプラスチックケースのフタですが、接着面となる部分を良く見てみますと、そのままではやや丸みを帯びた仕上がりになっていますので、接着性がよくありません。
そこでまず、接着面となる部分が平らになるように、ヤスリを掛けていきます。
A. ヤスリの掛け方としては、広げた紙やすりをテーブルの上などに敷き、そこにフタをペタッとかぶせた感じに置いて削ります。フタで円を描くように手を動かして、均一に削るように心がけて下さい。削りすぎてしまうと、接着面が却ってデコボコになりますので、削り過ぎないことがポイントです。
B. 接着面が平らになったら仕上がりです。くれぐれも削り過ぎないように気を付けましょう。
C. 接着面の処理が出来たら、油性ペンを使って、プラスチックケースのフタに切断用の線を記入します。
途中、ノコギリがブレて切断線を外れていきがちですので、途中を省略したりせず、定規を使って最後まで、正確に記入して下さい。

フタを切断するサイズは、作りたい「観察&撮影ケース」のサイズに合わせて、適当に決めれば良いです。大きなフタを真ん中で二つに切断すれば、同じ大きさの「観察&撮影ケース」を二つ、作ることも出来ます。その辺はお好みです。
D. ゆっくりと丁寧にノコギリを挽きます。あまり早く挽くと熱が出て、切断面のプラスチックが溶け、却って作業性が落ちます。
ノコギリでプラスチックを切断するのは案外大変ですので、ノコギリを使わず、代わりにスチロールカッターやハンダゴテの熱で溶かして切断する方法も考えられます。その方がずっと楽です。
E. 「フタ」の切断が出来たら、切断面にヤスリを掛け、整形と面取りをします。
初めは目の粗いヤスリ(60番など)で、切断面が直線になるように、整形の加工をします。
ノコギリを使った熱でスチロールのクズが溶けて、固着してしまっている場合などは、カッターなどでこそげ落としてから、ヤスリを使うようにしましょう。
F. 切断面のヤスリ掛けは、Aと同じように紙ヤスリを使うと、直線を出しやすいです。
G. 切断面が直線になったら、ヤスリを目の細かなものに変えて、面取りをして下さい。この切断面には生き物が触れる可能性がありますので、出来るだけ丁寧に仕上げることが必要です。徐々に目を細かなものに取り替えながら、最後は紙ヤスリを小さくちぎって、手で仕上げましょう。
H. 「フタ」の切断面が滑らかになったら、プラスチックケース(フタ)の加工は終了です。丁寧に洗って、良く乾かして下さい。
     
  2. アクリル板のカットとエッジの処理
     
@. プラスチックケース(フタ)の準備が出来たら、次には、観察面となるアクリル板の加工を行います。
「観察&撮影ケース」の“本体”部分となるプラスチックケース(フタ)に合わせて、アクリル板をカットするサイズを決め、油性ペンで印をつけます。
A. アクリル板の大きさは、“現物合わせ”で決めますが、接着の際の作業性を考えて、“本体”部分のプラスチックケース(フタ)の外周より、数mm程度、大きく切るようにします。
B. アクリル板に記入した油性ペンの線に合わせて、カッターで切れ目を入れます。
アクリル板は硬いので、一度では深い切れ目が入りませんが、何度も何度も繰り返しカッターを往復させて、少しずつアクリル板を削っていきます。(「切る」と言うよりは、「削る」という感覚です。)
C. アクリル板の厚さの1/3程度までカッターで削れたら、その削った“溝”を中心に、二つに折るようにして、アクリル板を割ります。
机の角などを使ってアクリル板をしっかりと支え、少し勢いをつけて一気に割った方が、上手に割れます。(恐る恐るやると、却って上手に割れません(^_^;;)
D. アクリル板が割れたら、アクリル板の四周に斜めにやすりを掛け、面取りをしておきます。アクリル板の切り口は鋭いので、面取りをしておかないと危険だからです。
広げた紙やすりをテーブルの上などに敷いて、アクリル板を斜めにこすり付けるようにすると簡単です。
E. 同じように、アクリル板の四つの角のそれぞれも、丸く加工しておきます(アールを付ける)。
これも角が尖ったままだと危険ですので、少し大きめに丸みをつけます。
F. アクリル板の四周が面取りされ、四隅にR(アール)がついたら、アクリル板の加工も終了です。余分な加工クズや油などが残らないように、丁寧に洗って、乾かして下さい。
     
  3. アクリル板とプラスチックケース(フタ)の接着
     

@. いよいよ一番の“山場”の作業になります。上記1.で用意した“本体”となるプラスチックケース(のフタ)と、2.で用意したアクリル板とを接着します。
が、実際に接着剤を使う前に、まず粘着テープを使って二ヶ所で、アクリル板とプラスチックケースとを、しっかりと固定します。
A. なお、テープで止めた部分は、実際の接着面と粘着テープとの間に、隙間が空くように注意して下さい。この隙間がなくて、テープが接着面に密着してしまう、とテープが張り付いてしまいますし、接着剤もにじんでしまって、仕上がりが綺麗に出来ません。
上記1−A.で、最初にアクリル板を大きな目のサイズにカットしたのは、この隙間を作るためでもあります。
B. 接着剤を少しずつ搾り出しながら、接着面に沿って接着剤の容器の先端を動かし、アクリル板と本体(プラスチックケースのフタ)との接着面(のスキマ)に、接着剤を流し込んでいきます。慣れないと上手に出来ないかもしれませんが、接着剤が外側にはみ出しても問題ありませんので、あまり気にしなくても構いません。
C. 接着剤がアクリル板と本体との間にきっちり充填されているかどうかは、アクリル面の方から接着面を見ると、よく分かります。隙間ができないように接着してください。
(ま、実際には隙間があって水が漏れても、大して困りませんが…(^_^;;。)
D. テープで止めた部分には、接着剤の容器の先端が届きませんので、他の部分の接着が終わって、接着剤が乾燥した後に、テープを剥がし、改めてその部分だけ、接着剤を流し込むようにします。
(シリンジなどを使って、仮止めテープの下に接着剤を流し込める場合には、同時に作業してしまって構いません。写真の瞬間接着剤には細長いノズルが付属していましたので、一度に作業が出来ました。)
E. 一晩置いて、接着剤が十分に乾けば、とりあえずの作業は終わりです。これだけでも、「観察&撮影ケース」として使用することが出来ます。
     
  4. アクリル板の穴あけと吊り下げひもの取り付け
     

@. 上記3.まででも、「観察&撮影ケース」としては十分なのですが、ついでの事に、持ち運びするためのヒモを付けます。最初は三ツ目キリの先端を、ガスレンジやライター、ろうそくの炎などで暖め、十分に熱します。
A. 熱した三ツ目キリの先端を、アクリル板の上方の角に押し付け、穴を開けます。アクリル板が溶けて穴の周りに盛り上がります。
B. キリが冷えた後、今度は普通にキリを使って、開けた穴の周囲に盛り上がったプラスチックのクズなどを削り落とし、穴のサイズを整えます。
(もう一方の角にも同じように、熱した三ツ目キリで穴を開けます。)
C. 開けた穴にナイロンのヒモを通して、先端に結び目をつければ出来上がりです。
通すヒモの長さは適当に。お好みで決めて下さい。あまり長すぎるのも、却って始末が悪いと思いますが(^_^;;。
D. ヒモの先端はライターなどで溶かしておくと、ヒモがほどけることがありません。
E. ヒモもつきました。「ケース」自体は、これで完成です。
     
  5. スケール板の作製
     

@. 最後、オマケで、スケール板を作ります。
まずは「観察&撮影ケース」の本体部分の「内のり」のサイズに合わせて、方眼つきの下敷きをカットします。
(この作業は本当は、上記3.で、アクリル板と本体部分とを接着する前に、サイズを測っておくと楽です。)
A. サイズは写真を参考に、横幅は本体部分の「内のり」よりもやや小さめに、縦の長さ(高さ)は、本体部分より大きく作って、本体部分からはみ出すように作るのが「コツ」です。
B. カットした下敷きの角の部分を丸く整えます。これも本体部分のプラスチックケースの内側のカーブに合わせて、スケールがケースの内部で浮き上がらないように、やや大きめにカットしましょう。
C. スケールの端にキリやパンチなどを使って穴をあけ、ヒモを通しておけば、取り扱いが便利です。
D. スケールは「ケース」の中に入れることも出来ますし、
E. 「ケース」の外側から押し当てても使えます。
     
  6. 出来上がり
   
以上で「観察&撮影ケース」の出来上がりです。大きさの異なるものをいくつか、作ってみました。


こちらの面がアクリル面/正面です。


こちらはスチロール面/裏面です。
   
   
製作&使用上の注意
 
  • 「観察&撮影ケース」の「本体」は、接着剤を使ってアクリル板と接着できる素材で作られたものであれば、100円ショップの透明プラスチックケースでなくても、何でも構いません。様々な薄型プラスチックケースの他、例えばカセットテープのケースや、2枚組CDのケースなどを使って作ることも可能でしょう。ご自分のお好みで、色々に工夫してみて下さい。
  • 実際の加工では、ノコギリを使ってプラスチックケースを切断する工程が、一番大変なのではないかと思います。プラスチックケースが溶けてノコギリを挟み込み、ノコが動かなくなるのです。そこ以外には特に難しい部分はないでしょう。
    本当はここでハンダゴテをスチロールカッターとして使うと、とっても楽になります(←とは言え、やはりハンダゴテとしてはイリーガルな使用方法ですから、あまり大声でオススメできる方法ではありませんが…(^_^;;)
  • 使い方に特に決まりはないのですが、写真撮影を行う場合には、理論上(笑)、アクリル面から撮影したほうが、綺麗に撮影できるハズです。スチロール樹脂で成型された面よりも、アクリル面の方が、平滑性も透明度も高いはずですから(ただしまあ、実際には、大して変わらないという話もあります。苦笑)。
  • そういう意味では、アクリル面は出来るだけ傷つけないように、気をつけてご使用いただくと良いと思います。
  • ただし、素材の特性から言うと、アクリルの方が硬くて傷つきにくいのに対して、スチロール樹脂は柔らかくて傷つきやすいという事実もありますので、その辺は素材の特性を考えつつ、各自、取り扱いの方法をお考えいただくと良いのではないでしょうか。
  • また、構造上、ケースの開口部は圧迫に弱い構造になっています。まあ安いので壊れたら作り直せば良いですが(笑)、何かの下敷きになったりするとスチロール部分が割れてしまうことも多いと思いますので、その辺も取り扱い注意です。気になる方は何か、ケースの中に詰め物をしておくと良いかもしれないですね。


以上が私が自作した「観察&撮影ケース」の作り方です。
「ケース」の大きさは、“本体”に使うものの大きさで決まりますから、
大きなものから小さなものまで、いろいろ作れると思います。

いままで「採集したものの、上手に写真が撮れない。」とお悩みの方は、
是非ご利用下さい。
この「観察&撮影ケース」とカメラを持って、
どんどんと書を捨て、磯へ出ましょう(笑)。


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