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放蕩見聞録・水族館篇 [15]
魚津水族館

 2006.10.15 up

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基本情報 (2006.10記入)
 
  所在地 〒937-0857 富山県魚津市三ヶ1390
  アクセス
  • 富山地方鉄道「西魚津」駅より徒歩約15分
  • JR魚津駅より魚津市コミュニティーバス「水族館口」より徒歩約5分
  • 北陸自動車道 滑川I.C、魚津I.Cより約15分
  電話番号 0765-24-4100
  営業時間 09:00〜17:00
※最終入館は、16:30
  定休日 2〜3月中旬の月曜日と祝日の翌日&年末年始12/29〜1/1
3月中旬〜11月末は無休
※詳細は公式サイトにて確認のこと。
  入場料金 730円(高校生以上)/400円(小〜中学生)/100円(3歳〜就学前まで)
  公式サイト http://www.city.uozu.toyama.jp/suizoku/
   
独断と偏見による概要
 
  • 日本海側の水族館の老舗、富山県の魚津水族館です。
  • 「初代魚津水族館」は1913年(大正2年)に富山県主催の「一府八縣聯合共進会(いっぷはちけんれんごうきょうしんかい)」と言う、まあ今で言えば地方博覧会みたいなものでしょうか。そうしたイベントの第二会場として、日本海側で最初に作られた水族館だったのだそうで、その当時の入場券が展示されているコーナーもありました。
  • その「初代」は太平洋戦争中に閉館してしまうのですが、1954年(昭和29年)には、やはり「富山産業博覧会」の第二会場として「二代目魚津水族館」が再建され、当時としては「日本海側最大」の規模を誇る水族館だったとか。
    現在の水族館はその後、1981年(昭和56年)の4月に、「三代目魚津水族館」としてオープンしたものですが、館内の「海洋水槽」に日本で初めて、アクリル樹脂製の水中トンネルを設置しました。「初代」から現在の「三代目」まで長い歴史を通じて、常に日本海側の水族館をリードし続けて来た水族館であると言えます。
  • ただ正直、1990年代以降に次々と建設された新しい水族館を見慣れた目で見ると、25年前に建てられた水族館の施設(ハード)が、古びて見えるのは致し方のないところ。
    またソフト面でも、「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」「日本海を科学する」を基本テーマに、地域密着を志向した展示コンセプトには大いに共感できるものの、展示手法やイベント内容などに関しては、何とも言えない“昭和テイスト”(笑)が、そのまま残されています。
  • 公式サイトでの情報発信などには熱心な水族館ですし(特に「飼育係のひとりごと」のコーナーは楽しい。笑)、大規模な改修が計画されているという話もありますので、近い将来、眼を見張るような新しい水族館として、再会出来ることを期待します。
   
写真で紹介(2006.03訪問)
 
魚津水族館の全景です。
日本海を目の前に、背後には北アルプスの美しい山並みを背負う、風光明媚な環境にあります。

最近の水族館は、水族館の建物(建屋)自体、工夫を凝らしたものが多いのですが、流石に四半世紀以前の設計ですから、特に変わった建物ではありません。なんとなく、どこかの地方都市の市民会館のような雰囲気を感じますね。
(いや、決してキライじゃないんですけれども。笑)
水族館の入り口。前庭から階段を上がった二階にあります。
「歓 入口 迎」の文字が、田舎のドライブ・インか、レストランみたい(^_^;;。

水槽はこの2階と3階に配置されていて、1階にはありません。
1階はどうなっているんでしょうか?濾過槽などが配置されているのでしょうね。
入り口すぐには「富山の淡水魚」のコーナーがあります。
上流域から下流域まで、多段式水槽を用いてジオラマを作った、お馴染みの展示方法。
下流域の水槽に、カンキョウカジカやウキゴリ、ヌマチチブという在来魚の他、富山でも急速に数を増やしていると言うブラックバス(オオクチバス)などが展示されているのが特徴でしょうか。

この展示、テーマとしては良いのですが、水槽が小さいために、少々インパクトに欠けます。地域密着を標榜する水族館としては、もう少し、このコーナーを充実させて欲しいものだと思いました。
多段式水槽の横にあるメダカ関連の展示。説明パネルを使って、在来魚や在来魚の棲む自然環境の保護を訴えています。

ブラックバスの展示も良いことだと思いますし、水族館のコンセプトから考えても、こういうテーマをもっと強く打ち出し、展示を充実させても良いんじゃないかと思っていましたら、2006年の夏には「カダヤシ」の展示も始めて、メダカ水槽周辺の展示や解説が充実されたそうです。(詳しくは公式サイトをご覧下さい。)

とても良いことですね。
ところが、ちょっと分からないのが、「淡水熱帯水槽」のコーナー。「富山の淡水魚」のすぐ向かいに南米の淡水魚が並んでいるのです(^_^;;。

公式サイトを見ると「富山の淡水魚と比較する目的で」と書かれていますが、ここでアロワナなんかを見ても正直、面白くありませんよね(^_^;;。
却って単純な「淡水魚繋がり」に見えて、せっかくの地域密着のテーマがわからなくなってしまいますから、この水槽、いらないんじゃないの?(笑)
「淡水熱帯水槽」の次にはやや大きなプール状の「波の水槽」があり、その向かいに「富山湾・磯のいきもの」のコーナーがあります。「ミガキボラ」「ベリルイソギンチャク」「ウミイチゴ」「バイ貝」「ウミサボテン」「スナイソギンチャク」など、富山湾に見られる無脊椎動物中心の展示です。

船底防汚塗料として使用されていた有機スズの影響によってバイ貝が激減していることなど、貴重な説明があるのですが、水槽も小さいですし、見る人も少ないです。あまり目立たないのが、非常に残念です。
で、何ともいただけなかったのがこのジオラマ(^_^;;。

富山湾の海中ジオラマの中に様々な生物の標本やミニチュア(?)が置かれているという、博物館などでよく眼にする展示なのですが、見学者が触っていたずらしていくのでしょう。もうボロボロで、単なるゴミ置き場のようになっています。きちんと修復するか、さもなければ一時的にでも撤収しておくべきだったんじゃないですかねぇ…(´・ω・`)。

「冷水生物水槽」の中にいました。ザラビクニン(ピンク色)とゲンゲ(手前のウナギみたいなヤツ。「クロゲンゲ」「アゴゲンゲ」「ノロゲンゲ」と、3種類展示されていたようですが、どれがどれやら私には分かりません。苦笑)。

これらの魚は、暖かい場所にある水族館ではあまりお目に掛からない生物だと思います。同じ水槽の中にベニズワイなんかも入れられていました。

実はこの前日、富山市内でゲンゲの干物を食べて来たのですが、「とても美味しゅうございました」よ(笑)。

2F中央の「海洋水槽」でちょうど、「マリンガールの餌付ショー」が行われていました。魚津水族館で最大の水槽で行われているショーで、“目玉展示”ということになるでしょうか。大型の回遊魚などに、次々と餌を与えていきます。

「餌付けショー」が始まると、館内放送を聞いた見学者が沢山集まり、ダイバーが魚に餌を与えている様子を一生懸命撮影していました。

奥の方に「水中トンネル」が見えますね。
そしてこれが、「海洋水槽」内に設けられた「水中トンネル」の内部。
水中トンネルは、現在では珍しくなくなりましたが、アクリル曲面ガラスによる水中トンネルは、この魚津水族館のものが日本初(つまり現在では日本最古(^_^;;)なのだそうです。全面アクリルではなく、鉄骨の太い梁で支えられているところが、時代を感じさせます。

ところで、「水中トンネル」はともかく、ダイバーが行っているこの「餌付ショー」、始まりにも終わりにも途中にも、何の解説も無く、実に地味なのです。ダイバーの方も時折、見学者に手を振ったりされてはいるのですが、基本的には黙々と餌を与えている感じ(^_^;;。給餌しながらの生態解説など、もう少し工夫があっても良いのかな。と思いました(苦笑)。

「海洋水槽」の向かい側は古典的な“汽車窓式”の水槽。「温帯海水魚水槽」ということではあるのですが、飼育生体は「メバル」や「カサゴ」、「コバンザメ」、「カゴカキダイ」というところですから、全体的な印象は、どうしても地味なものになってしまいますね(^_^;;。

冷たい海の魚の多い富山湾ではあるのですが、対馬暖流の影響で、これらの温帯性の魚も漁獲されるのだそうです。

で、まあ、地味な水槽の中でもまたとりわけ地味なのがこちらの「海水低温水槽」。展示されているのは「ウミシダ」や「ウミカラマツ」などの無脊椎動物。

個人的には嫌いじゃない(と言うよりは、むしろ大好き?笑)ですけどねぇ〜、こういう水槽(^_^;;。

ただ、普通の人は、「なんじゃこの汚い水槽は?」と思っちゃうんでしょうねぇ…。誰も見ていませんでした(苦笑)。

ところがそうした水槽群の近くに、極めて貴重な展示があるのです。これが富山湾で捕獲されたオオグチボヤ。
日本初展示だそうですよ。

東北名産のマボヤなどと異なり、深海に生息してほとんど生体が知られていないホヤの仲間なのだそうですが、2001年の「しんかい2000」による富山湾の海底調査の際に、世界で初めて、オオグチボヤが密集して生息する場所が発見されたのだそうです。この個体は2006年の調査の際に魚津沖で捕獲されたものだそうで、海洋研究開発機構の委託を受けて、飼育実験をしているとのこと。
白いクラゲみたいな部分に大きな「口」が開いて餌を採るらしいんですけどねぇ…。この写真だけでは何だか分かりませんね(苦笑)。

2階から3階に上がるスロープ沿いの小型水槽群。これもちょっと懐かしい感じの展示デザイン(?)ですよね(^_^;;。イソギンチャクと共生するクマノミや、有毒のシマキンチャクフグに擬態するノコギリハギ、毒をもつゴンズイなど、形状や生態に特徴のある生き物が、この近辺の水槽に集められています。

飼育員の方の手書きの説明ボードなどもあって、じっくり見ればそれなりに面白い生き物たちが収容されているのですが、その中で特に私の目を引いた生き物が…。
それがこれ。その名も「パカモン」(笑)。
「パカモン」ですよ、「パカモン」。しかもこのお姿(爆)。

南米の淡水に棲むナマズの仲間らしいですが、いやあ。こんな“とっぽい”魚がいるとは知りませんでした(^_^;;。

3階には、クラゲの水槽、マダコの水槽、電気ウナギの水槽(古くからある水族館の「定番」ですなあ。笑)などの他に、「おさかなショー」のコーナーもあります。

で、このショーの内容が、「イシダイの輪くぐり」とか「旗引き」とか…(^_^;;。
そもそも芸をしているイシダイの名前からして「イシちゃん」「ダイちゃん」って調子ですし、ショーの解説も観光バスガイド風のMCで、やっぱり“昭和テイスト”が満載になってます(^_^;;。
3階の奥には、「初代魚津水族館」の観覧券も展示されていました。ガラスケースの中に入れられているのは、大正2年に初代水族館が開館した際の観覧券の実物。砺波市にお住まいの一般の方から寄贈されたものだそうです。当時の水族館の外観や内部の写真も展示されていました。
ここでは「昭和」を通り越して「大正」までさかのぼっているわけですな(爆)。

ただまあ、一般にはあまり人気がないのかもしれませんが、私は水族館の歴史にも興味がありますので、こういう内容の展示も面白いとは思いますね。(ま、展示方法に関しては、もっと工夫して欲しいものだとも思いますが。笑)
で、こちらは再び“昭和テイスト”な「水中写真撮影コーナー」。ありましたよねぇ、こういう水槽(^_^;;。

もっとも、今の子供は却って新しく(珍しく?)感じるものらしく、ウチの息子(10才)はこの写真を見て、「あー、面白そう!写真撮りたい!!」と申しておりました(^_^;;。
実際にここで撮影している親子連れも沢山いましたから、案外、今も定番の人気があるのかもしれません。

ちなみに、この水族館ではこの水槽の他にはほとんど、ハタタテダイとかナンヨウハギとか、一般に人気のあるサンゴ礁の魚を見かけません(クマノミくらいかな?)。「地域密着」のコンセプトを貫いているのだと思いますが、そういう点は立派。

なのにこの、「記念撮影はやっぱりサンゴ礁の魚と一緒」という感覚がまた、何とも“昭和テイスト”なんですけどねぇ…(^_^;;。
「水中写真撮影コーナー」の向かいには、このようなパネルも展示してあります。

内容はまことに重要。実に良いことが書いてはあるのですが、ただ、展示の方法や場所はあまりにも唐突…(^_^;;。他の展示配列との関係性がイマイチ、理解できませんでした(´・ω・`)。
これではせっかくのメッセージが十分に伝わるとは思えませんでしたので、もう少し工夫してもらえると良かったと思います。
さて、「水中写真撮影コーナー」のさらに奥には、「特別提示室」と名づけられたスペースがあり、私が見学した際には、「ホタルイカ展示コーナー」になっていました。

「ホタルイカ展示コーナー」では、大きなパネルでホタルイカの体のつくりが説明されており、発光実験水槽を操作したり、ホタルイカの発光器を顕微鏡で観察したりすることが出来ました。
ただ、生きているホタルイカが展示されるのは、富山湾でホタルイカ漁が行われている、3月から5月までの間なのだそうです。

ホタルイカは富山湾の特産でもありますし、この水族館も以前から、ホタルイカ研究で優れた業績を残しているのですから、ホタルイカの展示にはもっと力を入れても良いと思いましたけどね。「ほたるいかミュージアム」に遠慮したのでしょうか?(笑)
で、まあ、これがその「発光実験水槽」なんですが、スイッチを入れると水槽の中に水流が起き、それが刺激となってホタルイカが発光するという仕掛け…。

は、良いんですが、ちょっと水流が強すぎて、実際にスイッチを入れるとホタルイカがもみくちゃになるんですよねぇ…(^_^;;。
「こりゃちとバイオレンスだなあ(´・ω・`)。」と思った次第です(苦笑)。
「ホタルイカ展示コーナー」の向かい側には富山湾の「海底模型」が展示されています。壁面の「しんかい」(白とオレンジのツートンカラーの潜水艇)が上下するのにあわせて、その深度の水温が表示されます。
富山湾は太平洋側の駿河湾と同様に、湾内奥まで深い海が入り込んでいる特殊な地形で、ホタルイカなどが漁獲されるのもそのためなのだそうです。

せっかくそうした特徴のある海で、特徴のある水産業が発達しているのですから、この魚津の水族館でも、「富山の生物」だけではなく、「富山の漁業」に関する展示も、もっと充実してもらいたいものだと思いました。

ところで、富山湾海底模型の向かいあたりに、こんな生き物も展示されていました。トゲシャコ。

トゲシャコ自体は珍しくも何ともない生体なのですが、これは富山県の旧新湊市(現射水市)の沖合いで採集された個体なのだそうです。つい最近まで、日本海側のトゲシャコの分布は若狭湾が北限とされていたらしいのですが、この個体が採集されたことで、富山県沿岸にも分布していることが確認されたのだとか。

これが元々から棲息していたものが確認されずにいたただけなのか、それともやはり、徐々に生息域の北限が北上してきているのか(つまり温暖化の影響ということね。)、いささか気になるところではあります。

3階から再び2階に下りると、そこにはウミガメプール。ちょっと狭くて可哀想な感じかな。

ウミガメプールの反対側には屋外にアザラシプールがあり、この写真の奥側が水族館の出口。その手前に「磯の生物ふれあい水槽」(タッチングプール)があります。

「ま・た・き・て・ね」というペンギンさんたちに見送られて(笑)館外に出ると、1階にもペンギンプールがあり、ニジマスなどが飼育されている円形の水槽(と言うよりも、むしろ池?)もあります。
で、その1階に降りるためのスロープに向かう途中で眼に入った看板。「お子様の学習と研究に贈る。」と、いかにも大上段に構えているところが、気になります(笑)。

「こりゃまた何か良いものを見せてもらえそうだぞ。」とワクワクしながら見に行くと…。
ありました(笑)。

どうだ!この佇まい!!
東京近辺で言えば「東京タワー」のお土産物屋、あるいは江ノ島の参道の雰囲気か?私が子供の頃に見た海辺の土産物屋で売られていたようなものがそのままの雰囲気で、この平成の時代にも残っています。

このウミガメの剥製なんか、今買おうとしたら大変なことですよ(笑)。
この魚津水族館、いわゆる「ミュージアムショップ」と呼ぶべきような物販コーナーがなくて、水族館の建屋に隣接して、食事も取れる「レストハウス」が建っています。上(↑)の写真はその「レストハウス」の1階の土産物店の内部。

今でこそ、小奇麗な土産物屋やミュージアムショップが増えて、水族館で買うお土産も楽しみの一つになって来ましたが、水族館の物販コーナーなんて、昔はみんな、こんな感じでしたよねぇ…。
その辺もちょっと“懐かしさ”を感じる水族館です。
で、実は隣接しているのは「レストハウス」だけではなくて、周辺一帯が「魚津総合公園」として整備され、海水プールや観覧者などの遊具、パークゴルフ場などを備えた遊園地「ミラージュランド」と一体化した施設になっています。

私が見学した3月の終わりには、訪れる人も疎らでしたが、きっと夏には沢山の人が集まって、プールや遊園地や水族館を楽しんだことでしょうね。水族館の窓口では、プールとの共通券や、少し離れた場所になりますが、やはり同じ富山湾に面した「魚津埋没林博物館」との共通入場券も販売しています。

〜 ちょっと番外編 〜

と、言う訳で、私も行ってきましたよ。こちらがその、「魚津埋没林博物館」(笑)。

こちらは何せ平成4年に全面リニューアルされた施設だというので、建屋のデザインもすっかり新しい。「なんじゃこれ?」という感じの建物になっています(爆)。

本当は水族館から魚津市の「コミュニティバス」(全区間100円)で移動するつもりでいたのですが、バス停の場所が分からなかったり、バスの時間が合わなかったりして、結局、海沿いをずっと歩いて移動する羽目になりました(^_^;;。30〜40分、掛かったかな?(車なら5分。苦笑)。
魚津の埋没林というのは、今から2,000年ほど前の杉の林が、川の氾濫で土砂に埋まり、その後の海面上昇によって海面よりも低い地層に埋もれてしまったものなのだそうで、昭和5年、魚津港建設の際に発見されたのだそうです。

で、こちらがその、昭和5年に発見・発掘された杉の木の根っこ。
写真ではちょっと分かりにくいですが、直径が4〜5mもあるでしょうか。中々の迫力です。
こちらは平成元年の発掘現場をそのまま保存している場所。壁面には海面の高さを示す印もあって、「なるほど。海面よりも下に木の根っこが埋まってるんだ。」ということを実感させてくれます。

これら、魚津の埋没林は、昭和30(1955)年に特別天然記念物に指定され、写真のような乾燥展示室の他に、水の中に沈めて保存してある「水中展示室」などもあります。
(詳しくはこちら → 魚津埋没林博物館
海面下で発見された埋没林を見た後、インディアンのテントのような形状の「テーマ館」の屋上に出て、北アルプスの山並みを眺めました。

富山湾は蜃気楼の名所でもあって、この屋上も本当は(?)蜃気楼を観察するための場所みたいなんですけどね(^_^;;。

〜 さらに番外編(笑) 〜

さて、「埋没林博物館」を探しながら魚津の港沿いの道を歩いていて、ちょっと気になるものを見つけました。
これ、別に観光客向けでも何でもない、水産関係の会社の倉庫(?)の窓枠です。遊びゴコロがあって良いですよね。

同じく港沿いの道に立っていた看板。特に何の変哲もない看板に見えますが、よくよく見ると…。

「地魚」は良いとしても、「蜃気楼料理」って????。
食べようと思ったら消えちゃうんじゃないでしょうねぇ?(爆)
で、「コミュニティバス」の「魚津港前」バス停の向かいにあった観賞魚店。「おさかなしょっぷ・すたー魚ーず」でっせ。このベタなネーミングセンス(^_^;;。
しかしまあ、どうせ魚津にあるのですから、「すたー魚ーず」ではなくて、「すたー魚ーづ」にして欲しかったと思った次第(爆)。

水族館や博物館だけではなくて、魚津の港の散歩も楽しめた一日でした。
   
まとめてひとこと
 
  • 随所に残る“昭和のかほり”。歴史を感じる水族館です(^_^;;。
  • ハードの古さは問わないにしても、ソフトの工夫はもっと欲しいかも。
  • でも入場料の安さは魅力かな(笑)。
  • 魚津はとても魅力的な街並みでしたから、是非また新しい水族館に生まれ変わってもらって、再び訪問させてもらいたいと思います。

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