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放蕩見聞録・水族館篇 [1]
東海大学
海洋科学博物館

 

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基本情報 (2004.11記入)
 
  所在地 〒424-8620 静岡県静岡市清水三保2389
  アクセス
  • JR東海道線清水駅下車、「三保ランド」行きバスに乗車。
      〜 乗車30分程度で、終点「三保ランド」から、徒歩3分。
  • 東名高速道路「清水インター」下車、湾岸道路から三保街道/30分程度
  電話番号 0543-34-2385
  営業時間 9:00〜17:00
  定休日 年末(12月24日)〜年始(1月1日)
毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
※ 正月、ゴールデンウィーク期間、および7〜8月は、火曜日も開館。
  入場料金 1,500円(高校生以上)/750円(4才〜中学生)
※併設の「自然史博物館」や「プール(夏期のみ)」との共通入場券もあり
  公式サイト http://www.umi.muse-tokai.jp/
   
独断と偏見による概要
 
  • 1970年にオープン。当時「東洋一の大水槽」と言われた「海洋水槽」は、バブル時代の水族館の大水槽ブームを先取りしたものでした。
    その後、国内に大きな水槽を持つ水族館が次々とオープンしたため、水槽の大きさ自体は珍しいものではなくなりましたが、巨大な全面ガラス水槽が作り出す独特の空間には、他の水族館では味わえない静かな魅力があります。
    地元出身(=実家がこの水族館から車で20分くらいの場所)として、私のイチオシ水族館です(^_^;;。
  • もし首都圏の交通の便の良い場所にこの水族館があれば、さぞかし多くの見学者で賑わっていることと思いますが、そこはそれ田舎の水族館のこと、たいてい、ガラ〜ンとしています(^_^;;。
    それだけに“お忍び”のデートには最適で、告白の成功率も定めし高いんじゃないでしょうか(笑)。
    とりあえず私も、高校生の時分、何回かデートに来た記憶があります(*^o^*)。
  • しか〜し、この水族館の本当の実力は、水槽を見て歩くだけでは分からないところにあります。実は世界で初めてカクレクマノミの繁殖に成功するなど、海洋生物の繁殖に関して、数多くの実績を持っている、実力派の水族館なのです。私のようなカクレクマノミのブリーダーにとっては、「聖地」と言っても良いでしょう。
    その他、海洋生物の展示以外にも様々な海洋科学に関する資料が展示してあり、単なる「水族館」ではなく、「博物館」と名乗っている事にも納得が出来ます。
  • そんなわけで、イルカのショーのような、エンタテイメント性の高い展示はありませんが、マリンタンクキーパーにとっては無視できない「情報」に溢れています。水槽を「見て」歩くだけではなくて、是非、提示パネルの内容などを「読んで」いて欲しいと思います。(出版物や公式サイトも必見!!)
  • また、何しろ大学の研究・教育機関の施設ですから、一般市民への教育・体験プログラムが充実しています。10〜20人程度から申し込み出来るプログラムが数多く用意されていますから、子供会の旅行などに組み込むには最適でしょう。
  • ただ、首都圏からは少し遠いので、日帰りでは十分に楽しめないかもしれません。静岡県中部でも有数の観光エリアである三保半島の先端にあり、晴れた日には富士山が綺麗、「海洋科学博物館」の横にも「自然史博物館」なども併設されていますから、朝から晩まで、たっぷり、遊ぶ事が出来ます。一度、泊りがけで遊びに来て、桜海老や生シラスなど、駿河湾の海の幸(春ならイチゴ狩り、秋ならミカン狩りもあり。)も満喫して帰ってはいかがでしょうか。
    海が好きでおいしいものが好きなら、きっと後悔はしないはずです。
   
写真で紹介
 
エントランスです。
「天女の羽衣」の伝説で有名な「三保の松原」のある静岡県静岡市(旧清水市)の三保半島の先端にあります。この建物の向こう側には、天気がよければ大きな富士山が見えます。

入り口手前の前庭には、退役した海洋調査船や海洋土木工作機械なども展示されています。
館内に入るとすぐにある円柱水槽。チョウチョウウオやタツノオトシゴなどが飼育されています。
1970年の開館当時には、ずいぶんオシャレな水槽だと思ったものですが、最近の水族館に見慣れてしまうと…(^_^;;。それでも静かな雰囲気で良いですけどね。
1970年の開館当時、「東洋一の大水槽」だった「海洋水槽」。10m×10m×水深6mの、全面アクリルガラス張りの水槽です。
水槽の大きさ自体で比べれば、現在では日本国内でも決して大きな水槽とも言えなくなってしまいましたが、全面ガラス張り水槽としては現在でも、世界で屈指の大きさなのだそうです。

実際、水族館の3階までを吹き抜けにした大きな空間の中に聳える水槽の姿は、巨大な水の柱のようで、他の水族館には真似出来ない魅力があります。
東海大学のこの水族館は、世界で初めて、カクレクマノミの繁殖に成功した水族館です(1977年)。カクレクマノミブリーダーの“聖地”。クマノミ繁殖関連の資料も沢山あります。
こちら、「海を知らない魚たち」のコーナー。
この水族館内で、数十種類の魚やエビなどの繁殖に成功しています。
この水族館で繁殖に成功した生物の写真パネルがウチの子供の後ろ側(^_^;;。
魚の飼育・展示だけではなくて、特に繁殖に力を入れている水族館ですので、色々と勉強になります。
ま、デートに来たカップルは無視して通り過ぎるコーナーですが(^_^;;。
   
日本で初めて繁殖に成功した動物に対して、日本動物園水族館協会から贈られる「繁殖賞」のメダル。
この水族館では、「カクレクマノミ」を初め「ハリセンボン」など、1973年の開館から2003年12月までに、26種類の動物で繁殖賞を受賞しているのだそうです。
水族館のバックヤードを覗く事が出来るのも、この水族館の魅力の一つです。
通常はこのようなガラス越しですが、夏休みのサマースクールなどに参加すると、中に入れてくれて、飼育員のお手伝いをさせてくれるプログラムなどもあります。

右側のガラスの向こう側の棚の上に並んでいるのは「ミズクラゲ」の繁殖水槽で、クラゲのポリプ、ストロビラ、エフィラなどを観察する事が出来ます。
水族館の2階は水槽の展示はなく、水産業や海洋工学などの資料が展示されています。さすがは「海洋科学博物館」というところでしょうか(笑)。
こちらはその中のエンタテイメント部門(?)の「機械水族館(メクアリウム)」。海洋生物の運動をモデルとした、様々なロボット(機械生物=メカニマル)が展示されており、その中のいくつかは見学者が自分で操縦する事が出来ます。
「水族館」という雰囲気とはちょっと違いますが、楽しいですよ(笑)。
同じく2階に展示されている「ピグミーシロナガスクジラ」の実物骨格標本。
「ピグミー」と言っても20m(だったかな?)くらいあります。巨大(^_^;;。
この他にも海洋探査などに関する様々な資料が展示されており、子供の社会科(理科かな?)見学のコースとしても最適です。

〜 以下、また次に実家に帰った時にでも、追加の写真を撮って来ます(^_^;; 〜

   
まとめてひとこと
 
  • 「海洋水槽」はデートに最適!
  • 繁殖コーナーはマリンタンクキーパーに最適!!
  • 「メクアリウム」は子供に最適!!!
  • でも、どうしてこんなに人がいないかなあ…?(苦笑)

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