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駄作の蛇足

(女子衆と海の神さん)

 

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静岡県沼津市の西端、駿河湾に突き出た大瀬崎(「おおせざき」ではなく「おせざき」と読む)の先端に、近隣の漁業者たちの進行を集める「大瀬神社」があります。
海から数十メートルしか離れていないのに真水をたたえている「神池」は「伊豆七不思議」のひとつにも数えられていますが、毎年4月4日に行われる春の例大祭(大瀬明神祭)では、女装した漁師たちが「チャンチャラオカシ」という囃子に合わせて滑稽な姿で踊りながら、賑やかに飾り立てた漁船でお参りをすることでも知られています(勇み踊り)。

この「女子衆と海の神さん」は、その「勇み踊り」にヒントを得て、私が勝手に作り上げたお話です。
きっと大瀬神社にはもっと他に立派な縁起譚が伝えられているはずですので、私のお話はどこまでも「偽縁起」なのですが、

「年に一回、四月の四日には、駿河の国の船乗り達は、着飾った若い女子衆の恰好で船に乗り、伊豆の大瀬崎の神社にお参りをすることになっている。

というのば事実ですから、この私のお話をきっかけに大瀬神社の例大祭や「勇み踊り」に興味をもってもらえたら、私にとっては無上の喜びです。

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