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30匹クマちゃん成長記・「ちびクマ」繁殖記録[5]

その後のちびクマ

(少しずつ、里親の方に引き取ってもらいました。)

 

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  • 2003年の5月の31日以降、通常飼育に移行。

  • その後は、12月の始めに1匹が死亡するまでの間に、4人の方に合計で11匹を引き取ってもらい、2003年末時点での残りは18匹。

  • 2003年末時点であとお二人の方から里親のお申し出を受けているので、最終的には10匹程度が残る予定である。(2004.02)

  • その後、2004年3月の終わりに10匹を都内の海水魚専門ショップに引き渡し、2004年の3月末時点で自宅に残っているのは4匹。さらにもう一方の里親の方に2匹をお引渡しして、最終的には2匹のみ、残った。(2004.04)

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日付

産卵後
孵化後
日数

飼育日誌

残存数

2003/6/1

67 昨日から完全に通常飼育に移行。
普段の世話は全く普通のクマノミの飼育と変わらない。楽にはなるが、若干、物足りない感じもする。
気をつけることは餌のやり方で、粒餌を細かくすりつぶしているため、どうしても粒が小さくなりすぎて、クマノミが食べずにゴミになってしまうものが出る。これはただ、水を汚すだけだ。こうした餌の「粉」があるために、水質の悪化のスピードは、普通に飼っている時よりもはるかに速いだろうと思う。試薬でチェックすると共に、頻繁な水換えを心がけることにする。
しかし広い水槽の中を沢山のちびクマが泳いでいる姿を見るのは楽しい。既に私が餌をやることに気付いているらしく、私が水槽に近づくと、皆が固まって、水面近くに寄ってくる。可愛いものである。
夜、消灯すると、皆がイソギンチャクの回りに固まって休むようである。その姿もまた、可愛い。
30

2003/6/2

68 昨日、今日と、水を換えずに、どの程度まで水が汚れるのか、様子を見た。夜、寝る前にテトラの試験紙で測定すると、亜硝酸はなし、硝酸塩は10mg/L〜25mg/Lの間くらいだった。水量が16〜18Lしかないし、食べ残しの餌も多いので、もっとすぐに水質悪化するかと思ったが、そうでもないようだ。これまでは結局、毎日、3〜6Lの水換えをしていたようなものだが、これからはもっとさぼろう。イソギンもいるので、50mg/Lとかのレベルでは困るが、25mg/Lレベルまでは我慢してもらおうかと思う。そうすれば、本当にただのクマノミ飼育で、ちびっこが沢山いて可愛いだけだから、万々歳である。
ところで、ビデオやデジカメで撮った写真で、ちびクマの数を数えてみると、26〜29匹程度、いるようである。相変わらず正確な数は分からないが、思っていたより多い。ということは、最初は30匹以上、いたんだ。どうも数を数えるのが下手で困るな。
30

2003/6/3

69 朝、餌を上げてみると、人工餌を食べるのが、本当に上手になった。30匹近くもいるということもあるのだろうが、ほとんど食べ残しが出なくなった。今はえさをあげる時に、水槽のワンタッチフィルターの流量をminまで絞って、耳かき山盛り2杯分くらいの餌を与えている。フィルターの流量を絞るのは、餌がフィルターに吸いこまれるのをなるべく防ぐため。水中を漂う餌がなくなった時点で、ワンタッチフィルターの流量をmaxに戻す。最初の餌がなくなって、5〜10分たったところでサイド、餌をあげ、これを、朝、昼、おやつ、夜、と、1日4回、給餌している。と言っても、私が上げるのは朝だけ。あとは奥さんがやってくれる。奥さん様々だ。ただ、もう少し大きくなって、ちびクマに体力がついてきたら、給餌回数も減らそう。そうしなくては、水質悪化のスピードが上がってしまう。今でも既に、1日2回給餌くらいでOKなくらい、大きくなっているものもいるが、まだ身体の小さい者がいる。それらの栄養不良が心配である。 30

2003/6/4

70 夜、稚魚達の様子を確認すると、大きさの違いさえ残れ、体型、模様とも、すっかりカクレクマノミばかりである。少し前までは、まだヒレの一部などが透明であったりして、完全な成魚とは言えないと思っていたが、もはや大きさが小さいだけで、成魚と何の区別もない。完全に「稚魚」の段階は終了したものと思う。
明日からは「おやつ」の給餌をヤメ、朝、昼、夜、の3回給餌にし、様子を見て朝晩の2回給餌に移行しよう。そろそろ栄養不良よりも飼育水の水質維持に気を付ける段階である。
30

2003/6/8

74 結局1週間、水換えをしていなかったので、ちびクマ水槽の水換えをする。5L。現状、総水量が15〜16Lくらいではないかと思うので、1/3水換えに相当する量と思う。水換え後、テスターで硝酸塩をチェック。25mg/L。あれ?ダメじゃん。一応イソギンも入っているので、50mg/Lはヤバイと思う。25mg/Lは限界点では?とすると、水換え後も25mg/Lというのは、良くない数字だ。ちょっと頑張って、水換えをしてあげるようにしよう。
しかし不思議なもので、稚魚飼育ケースに入れていた時は毎日、一生懸命、水換え作業をしていたのに、通常飼育になったと思ったとたん、どーもメンドクサイ。このズボラぶりには困ったものである。私の人間性が出るな。
が、まあ、メンドクサイことは事実なので、もう少したくさん、デニパックを仕込むとか、なんとか、楽をする「手」を考えよう、はははは(^^ゞ。
30

2003/7/6

102 いつのまにか、孵化後100日を過ぎている。人間であれば「お食い初め」も終ったところだ。もう、餌も通常通り、全く変わったところは無い。
本日、「やどかり研究所」のyam所長がお見えになって、ちびクマを3匹、引き取っていただいた。娘さんがクマノミが好きで、念願だったとのこと。娘さんと一緒にいらっしゃって、さかんに「かわいい」といって下さるので、なんだか照れる。yamさんのことだから、あの3匹の今後も心配ないだろう。まあ、元気に育ってくれると良いな、と思う。
30



27

2003/7/11

107 我が家のクマノミのことではないのだが、東伊豆の富戸に、スパインチーク・アネモネフィツシュが住み着いているらしいという話を聞いた。
http://homepage2.nifty.com/ALABAMA/fish/Fish-101-150/F-112-spinecheek.htm
状況を検討すると、どこかのアクアリストが、自宅で飼えなくなった魚を放流した可能性が高いものと思う。非常に残念に思う。
スパインチークは我が家のカクレと良く似た配色のクマノミだが、他のクマノミとは「属」のレベルで異なってるらしいので、交雑の心配はない(か、どうかは、私にはわからないが)のかもしれないが、だからと言って、このような外来魚を放流して良いというものではない。東伊豆ではこれまで、「カクレ」さえ発見されたことはないはず。その地域には本来居るはずの無い生き物を、人為的に放流するなんてことが続けば、いつかは世界中どこの海からもその地域独特の「固有種」が消えて、生物の多様性がなくなってしまうかもしれない。そうなれば、次には、ほんの僅かな環境変化で、多くの種の大絶滅が始まってしまうだろう。
腹が立つのは、そうした問題点を全く考えずに、「富戸で珍しいクマノミ発見!」みたいに、はしゃいでしまっているダイバーがいたりすることだ。たしかに、すぐに実害が現われることではないとは思うが、モラルの問題だろう。
いっそのこと、網を持って行って、掬って帰って来ちゃおうか(笑)。
↑いや、その方がよほど「正しい」行いだとは思うのだが…。
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2003/7/13

109 夜、消灯後、何気なく、水槽を懐中電灯で照らして大笑い。30匹近くが、ひとつのイソギンチャクに固まって、押しくら饅頭みたいになっている。可愛い。こういうところを見ていると、やっぱりチビッコだなあ、と思う。人間の子供が幼稚園で遊んでいるところと同じような感じだ。 27

2003/7/22

118 yamさんの家に引き取られた3匹に名前がついたらしい。「チョコ」に「抹茶」に「ニッキ」で、3匹まとめて「八つ橋トリオ」だそうな。娘さんの「好きなもの」らしいが、私は大学の5年間、京都にいたにもかかわらず、八橋は嫌いなんだよね(苦笑)。
いずれも元気にしているとのこと。やどかり掲示板で写真も見せていただいたが、ウデが違うので、私が撮ったものよりも100倍綺麗。
yamさんちに行ったものは幸せだと思う。
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2003/7/29

125 昨日まで1週間、沖縄、西表島に行って来た。ちびクマたちのお父さん、お母さんの故郷の隣(?)の島。多分、我が家のちびクマたちの親戚だろうカクレクマノミがいっばい、いた。干潮で半分干上がったような場所でも、ウチのちびクマよりももっと小さな子が、一生懸命、泳いでいた。可愛かった。
あのクマさんたちは、でもまだ安心できない。もっと大潮になって、完全に干上がって死んでしまう者もいるだろうし、ロングクロウシュリンプなんかもハサミでちょっかい出していたから、食べられてしまう者も多いだろう。
我が家のちびクマさんたちは、本当の海を知らない。それはちょっと可哀想。でもその分、安全。おなか一杯食べられて、成長も早い。どっちが良いのかなあ…。少なくとも、我が家で海を知らずに育っているのが良い、とは言いきれないのだけど…。

1週間、ライトのタイマーやらフードタイマーやら、機械にお世話してもらって、ボク自身はちびクマのお世話をしてあげられなかった。心配だったけど、皆、元気。なんか1週間でずいぶん大きくなったような気がするけど、それは気のせいかな?
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2003/9/15

(祝)

173 昨日、「やどかり研究所(yamada@cside.com)」の磯採集(ドンブラコツアー)があって、ちびクマを10匹持参、「上野くん」と「やすべさん」にそれぞれ、3匹ずつ、引き取ってもらった。計6匹。
その後「やどかり掲示板」に書き込みがあって、両家とも無事に水槽に収容されたとのこと。これでちびクマは全部で9匹、里子に引き取られていったことになる。残るは20匹前後。流石に少し、水槽がすっきりした感じがする。他の子も早いところ里親を探さなくては。
最終的に引き取り手のない子は、やはり海水魚ショップに引き取ってもらうしかないと思ってはいるが、ショップに渡してしまえはその後、どんな扱いをされるかは全く予想できない。せっかく育てたちびクマたちが、いいかげんな扱いをされて死んでしまったら、悲しいなあ…。
ところで、ちびクマ水槽に新参者をいくつか入れた。サラサエビ(小)が6匹、ホンヤドカリ1匹、イシダタミ貝一匹。サラサエビは私が採集し、ヤドカリと貝は子供が拾ってきたもの。エビが入ったので、水質には少し気をつけないといけない。最近全く換水しないので、ちょっと気を付けて、硝酸塩が蓄積しないようにしよう。
昨日の磯採集では、当初はサラサエビを採るつもりではなかったのだが、目の前に沢山いたので、つい、採ってしまった。甲イカも捕まえることが出来た。その一方、狙っていたチョウチョやイソギンはNG。客観的には「大漁」だが、中身はちょっと???という感じ。イソギンは今度、もっと大潮の時に狙いに行こう。
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2003/9/23

181 先週、採集してきたサラサエビを入れたので、ちびクマ水槽の水質が気になる。一応、デニパックを仕込んではあるのだが、硝酸塩の溜まり具合を見ると、あまり機能していないらしい。還元濾過細菌を増やすためにテトラのナイトレイトマイナスを導入しようと思う。底砂の下に入れる必要があるので、一旦、生物を全て水槽外に出す。
ついでなので、ちびクマの数を数えてみたら、21匹いた。これまでに9匹、里子に出したので、我が家で繁殖に成功したカクレクマノミの数は、全部でちょうど30匹だったということになる。最初の卵が200〜300だと思うので、その1/7〜1/10くらい、採取した卵は70〜80と思われるので、その半分弱くらいか。初めは5匹も育てば十分と思っていたので、予想外の好成績だ。非常に満足(^^)。
水交換の後、ナイトレイトマイナスを仕掛けて砂を再セット。水が透明に戻るのを待ってちびクマとサラサエビを水槽に戻す。全員無事。ただ、いつまでもこの環境では無理なので、やはり里親を探さなくては。
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2003/10/12

201 今日、用事があって、久しぶりに魚屋さん(と言っても生きている魚を売っている方のお店)に行った。海水槽ではなくて金魚水槽に苔がいっぱいついたので、淡水用の苔取り貝を買いに行ったのである。海水槽の苔取りなら自分で採集に行くのだが、淡水の苔取り貝はどこに行けばどんな貝がいるのか知らないので仕方が無い。淡水でも自分で採集している人は沢山いると思うので、そんな人にしてみるとずいぶんお金の無駄遣いをしていると思うだろう。私だってショップでシッタカを買っている人をみると、「勿体無いですよ。」と忠告したくなっちゃうからな。
という話はともかく、そこで海水魚コーナーを見てびっくりした。カクレクマノミが1匹、1380円もするのだ。そのお店は決して「安売り店」ではないので、普段から「安い」と思うことは少ないが、それにしても高い。ちょうどウチのちびクマ連中と同じくらいのサイズのクマノミの横に、よく見るとディズニーの「ニモ」のポスターをコピーしたPOPが貼ってあって、「映画でも大人気!」とか書いてある。どうやらこれが価格急騰の原因のようだ。今年の冬、映画が公開されると、その後はアメリカでのように、水洗トイレにクマノミを流してしまう子供が続出するのだろうか。
1380円も出して買ったクマノミを、2月か3月でトイレに流されてしまっては親も可哀想だし、クマノミももちろん浮かばれない。子供だって、自分が逃がしたつもりでトイレに流したクマノミはみんな死んでしまうと知ったら、さぞ悲しむだろう。全くディズニー映画なんてものは「百害あって一利なし」だ。人の命こそ直接には奪わないかもしれないが、心と文化を破壊してしまうのだから「ディズニー映画」なんてものは、多分、20世紀で3つの指に入るくらいの災厄なのじゃないかと思う。ディズニーの映画を全部燃やしてしまうような人間がいたら、私なら文化勲章をあげたいくらいだが、そもそも文化勲章なんて、「文化」の何たるかを全く知らない政治屋や役人が決めているのだから、全然期待できないよね。
とまあ、そんな話もともかく、1匹で1380円だとすると、ウチで育てたのは1380×30=41400円。なんだかんだ、30匹育てるのには2万円〜3万円くらいは掛かっていると思うので、コストを2万5千円として、直販すれば利益が16,500円。うーん…(笑)。
でもショップへの卸価格は販売価格の1/3くらいだろうから、それでは完全なコスト割れになってしまう。やはり素人がクマノミで商売するのは、ちょっと無理の様である。
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2003/11/04

223 この週末に久しぶりに器具の安売りショップに行った。メイン水槽の蛍光管を取り替えようと思ったのである。
で、レジで前に並んでいる家族連れのカゴの中身を見て、いや〜な気持ちになってしまった。クマノミが2匹と、エーハイムの2213外部フィルターと、リング濾材と、人工海水と、スターポリプが入っていたからだ。
水槽を買っていないところを見ると水槽は持っているようだが、子供の様子などを見ても「これから初めて海水魚を飼います!」という感じがありありとしている。で、クマノミどころかスターポリプまでいっぺんに入れて、フィルターは2213なんだから、失敗するのは決まっているようなものだ。その上、店員に「バクテリアの素もあった方が良いですよ。」なんて言われているのだから、そんなこと言うくらいなら「まだ生体を入れるのはお止めなさい。」と教えてやれば良いと思うのだが、安売りショップの店員がそんなことを言うはずはない。
「そう思うならおまえが止めてやれ!」と言われるかもしれないが、全く見ず知らずの人間に、レジで並んでいるところで「止めとけ!」とか言われて、快く聞き入れる人間がいるかね。お店側にしても営業妨害みたいなものだし、私にはそこまでの勇気はない。クマノミとスターポリプも可哀想だし、後でがっかりすることを考えると子供たちもお東さんもお母さんも可哀想だったのだが…。
帰りの車の中で奥さんと話をしていて(実はその家族連れには奥さんが先に気づいた)、「どうしてもっと、事前に色んなことを調べてから飼おうとしないんだろう。」と言ったら、奥さんに「そんなに調べるのはアンタだけよ。」とバッサリ斬られてしまった。まあ、そりゃそうかもな、とも思う。
しかしこれからディズニーの「ニモ」が公開されたりして、この冬にはますます、あんな家族連れが増えるんだろう。もしウチのちびクマがあんな家族にもらわれて行くとしたら…。と思うと、ますますショップに引き渡すことができなくなってしまった。全く困ったものである。
せめてこのHPを見てしまった奇特な人には言っておこう。
「海水魚水槽にいきなりサカナを入れちゃいけません。ちゃんと経験者に相談して買う&飼うようにしましょう。」
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2003/11/04

223
(追加)
今日、家に帰ってびっくり(*O*)。
ウチの奥さんと子供が「ニモ」の試写会ご招待に応募していて当選、今度の土曜日に有楽町まで観に行くんですと。
なんだかな〜…。ダンナがこれだけ「ニモ」の悪口言ってるのに、「親の心子知らず」どころか、奥さんも無視されているわけで…。いや、もともと奥さんはディズニー大好きですんでね、驚くには及ばない話なんですけどね…。
まあいいや、仕方がない。一般公開されるより先に、突っ込むネタを仕入れるチャンスをもらったと考える事にしよう。
それにしてもなあ…(苦笑)。
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2003/11/15

234 今朝、目を覚ますと親水槽の水面近くに沢山のクマノミの稚魚が泳いでいた。昨夜遅くに大量の水換えをしたりして、水槽の中をいじったので、稚魚の孵化のタイミングが遅れ、明け方近くになって孵化したのだろう。その数50〜100匹程度。
親クマノミはどうするのかなあ、と思って見ていたがやはり予想通り、つい数時間前まで一生懸命に世話をしていた自分の子供をパクパクと、美味しそうに食べてしまった。例え自分の子供であっても、そんなことにこだわるのは我々人間だけであって、クマノミにしてみれば水中を漂うプランクトン=食べるべき餌でしかないのであろう。私は人間であるので、親に食べられる子供も可哀想だと思うし、ついさっきまで世話していた自分の子供を、そうとは知らずに食べてしまう親も哀れに思う。が、そう思うのは、それも人間の“思い上がり”のひとつに過ぎない。
このことでも良く分かるように、クマノミは親子で同居することなどしない。自然の海でイソギンチャクに共生しているクマノミを見ると、大小サイズの異なるものがイソギンチャクに同居しているので、まるで「クマノミの親子」のように見えるが、それは人間の勝手な思い込みに過ぎず、お互いの間にまず、血縁関係は無い。互いにどこか知らぬ遠い場所から流されてたどり着いた者同士が、繁殖のチャンスを求めて同居しているだけなのである。もちろん、宝くじに当たるような確率で、たまたま自分の親や兄弟が住んでいるイソギンチャクに辿り着かないということも無いかもしれないが、全く稀なケースであろう。またもしそういう事態になったとしても、お互いに血縁関係があるかどうかなどということには何の興味もないので、ペアになって繁殖したり、あるいは縄張り争いで殺し合ったりするかもしれない。
クマノミとはそういう生き物であり、それが普通のことである。親だの子だの、そんなことにこだわる人間の方が、(それはそれでそうなる理由があったのだが)むしろ特殊な生き物だと思う。
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2003/11/19

238 今朝、自宅に近所の大型ペットショップ(海水魚もあり)のセールチラシが入っていた。ディズニーの「ニモ」は海水魚業界(?)にとっては何年かに一度の神風という感じなのだろう。「特別セール」で、「映画に出て来る魚特集・カクレクマノミ:980円!」などと書いてある。去年まで、カクレクマノミなんで1匹500円前後の安い魚だったから、確かに「特別セール」ではある。(←皮肉です。)
その隣には「はじめての海水魚セット」の紹介もあるのだが、その水槽がすごい。30センチのサイコロ水槽にカクレ×2、ナンヨウハギ×2、ヨスジリュウキュウスズメ×3という過密ぶり。撮影用の水槽だとは言え、そんな飼い方をしたら1週間、あるいは2週間くらいは「もつ」だろうか。それでも1ヶ月以内には確実に、ほとんどの魚は死んでいるだろう。
海水魚ショップというのは因果な商売で、一匹1000円やそこらの「安い」魚が、2年も3年も生きていられたら商売が成り立たない。多分理想は1〜3ヶ月くらいで死んで、次にはどんどん高い魚を買っていってくれるのが、あり難いのだろう。最初から売った魚が死ぬことを前提になっている商売なのである。
だからディズニー映画の人気に便乗して、「この機に高い値段で魚を売りつけてしまおう。一度売ればその後も二度や三度は魚を買ってくれるかもしれないし。」と考えるのは仕方がない、と言うか、いかにも海水魚ショップの連中が考えそうなことではある。そもそもディズニーの映画自体が、鑑賞魚飼育器具業界のトップブランドである「テトラ」とタイアップしているのだから、確信犯的と言うか何と言うか。映画が公開されれば、全世界で大量のクマノミが捕まえられ、短い間、汚れた水の中で飼われ、数週間からせいぜい1ヶ月の間にみんな殺されてしまうのは、最初からそのように計画されていたことなのである。
しかしそれでも、その連中が売っているのはモノではない。生き物だし、命だ。もう少し、その「命」に敬意を払えないものか。「ニモ」の公開が近づくに連れ、ますます命は粗末に扱われる。憂鬱は増す。
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2003/12/04

253 ショック!今朝、ちびクマの一匹が死んでいるのを発見!通常飼育に移行して以来、初めての死魚である。
前日まで、特に激しくいじめられている者がいるような様子は見えなかったし、昨日の朝、餌をあげた時にも、特に変わった様子はなかった。亜硝酸は出ていないし、硝酸塩も25mg/Lくらいのはずなので、それで死ぬとは考えられない。死んだ原因は不明だが、やはり現在の集団飼育が限界に近づいているのだろう。再度、知り合いに声を掛けて、ちびクマの里親募集をする。
年内いっぱいくらい、里親募集をして、残ったちびクマは仕方がないので、ショップに引き取ってもらおう。丁度「ニモ」の公開があるので、タイミングとしては最悪。映画を見て訳も分からず、ろくな設備も揃えないでクマノミを買おうとする連中が、ショップに沢山来るだろうから、そういう連中に買われたら、すぐ殺されてしまう可能性は高い。かなり憂鬱だが、ウチの水槽の中で殺し合いが始まったらかなわん。残念だが仕方がない。
今はできるだけ良いキーパーにもらわれていくことを祈るばかりである。
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2003/12/07

256 今日、クマノミ2匹を発送した。送り先は里親を希望していただいたぴろりんのご自宅。宅急便のタイムサービスを利用。明日の10時には届くはずで、6時に発送したから16時間程度の旅、酸素パックもしてあるので、多分問題なく届くとは思うが、流石にちょっと心配ではある。
本当は郵便局を利用したかったのだが、郵便局の「翌朝10時郵便」はサービス対象外地域だったので仕方がない。宅急便は荷物の保管が屋外なので、郵便局を利用するより、温度変化が大きくなる可能性がある。通販ショップなどでも良心的なお店は郵便局の利用を優先するとの事だ。
でもまあ、これで無事に届くことが確認できれば、かなり色々な地域にクマノミを送ることが可能になる。里親は相変わらず、ぴろりんさん以外見つかっていないが、手渡しでなくても良いのであれば、もらってくれる人も増えるのではないか。

世の中はディズニーの「ファインディング・ニモ」のお陰でカクレクマノミブームである。きょうも妻が某海水魚ショップの隣の店に買い物に行くというので、私は隣の海水魚ショップを見てきたが、ものすごい入荷量。でもそれを買う人はほとんどが初心者で、ろくなアドバイスも受けずに飼って、数日で☆にしてしまうに違いない。「ニモ」のストーリーの中でも「生き残ったのは400個の卵のうちの1個だけ」なんて話があるらしいが、あのお店で売られているクマノミの生存率も同じようなものか?それよりは少しは高いだろうか?
その某海水魚ショップでは、国内ブリードもののカクレクマノミは@1,980円。模様が普通でない「イレギュラーバンド」は2,980円もする。我が家のクマノミもその値段で全部売ったら、4万円以上になる。しかしそんなことよりも、問題はきちんと飼ってもらえる人かどうかで、その点さえ約束できるのであれば、ショップの前で只でくれてやりたいくらいである。ま、そんなことをしたら、ショップから営業妨害で訴えられそうだが…。

ところで、クマノミ2匹を水槽から出したのと同時に、最も小さな1匹も稚魚水槽から出して、親のいる60センチ水槽に移動した(1匹のみ)。稚魚水槽をよく観察すると、その一匹だけが取り分けて成長が遅く、餌を食べることが出来ていない。その上、周りの兄弟から追われている様子が見えたからである。
他の兄弟に比べると少し痩せている様子も見えるので、そのままにしておけば早晩、イジメ殺されてしまうのが避けられない。大きな親の水槽に入れれば、兄弟からのイジメよりも激しい攻撃にあって、たちまち殺されてしまうかもしれないが、もしかしたらうまく共存して、生き残れる可能性もある。バクチの要素は大きいが、何もしないよりはましだろう。
果たして親水槽に入れると、特にオスが、新参者を警戒して、盛んに威嚇し、時に攻撃も仕掛けてくる。自分の子供なのだが、まあ、本当のクマノミとはこんなものだ。ディズニーの「ニモ」とは違う。
ちびクマはとりあえず、水槽中央のウミキノコがお気に入りの様子で、その周りをうろうろしている。どうせなら適当な大きさのサンゴイソギンでも入っていたら良かったのだが、夏場の高温でサンゴイソギンは皆、白く小さくなってしまったのが残念であった。いずれにせよ、またしばらく、注意が必要だろう。

さて、これでちびクマ水槽は17匹。21匹の状態から1匹が死んで、2匹が里親の元へ旅立ち、1匹は親水槽に戻った(考えてみれば里帰りである。)。4匹減ったから、少しは広くなっただろうか。それでも依然、過密な事は間違いないので、早く里親を探してやりたいと思う。
20



18

(17+1)

ちびクマが夜、寝ているところ。
昼間にはケンカするようになっているくせに、
夜になると相変わらず、ひとかたまりにくっついて、寝ています。
(2003.12.07)

2003/12/08

257 本日、10時、ぴろりんさん宅にちびクマ2匹が無事到着。元気に水槽の中を泳いでいるとのこと。
最初は袋の中がかなり冷えていたらしく、元気がなかったらしいが、温度合わせをするうちに元気回復してきたとか。まだ完全に安心は出来ないが、ひとまずホッ。あと2〜3日、白点病などが出なければ、後はまず大丈夫だろう。他人の水槽だが、やはりドキドキする。
元気で育ちますように。
ちびクマ水槽にいるちびクマはあと17匹。はやく皆、引き取り手が見つかると良いな。
18

(17+1)

2003/12/10

259 親水槽に入れたちびクマは受け入れられた模様。親夫婦がいるイソギンチャクとは反対側の水槽の端にある、極小サンゴイソギン(直径3cmくらい)を棲み家に定めたらしい。今朝はもう、親がそちらに近づいても、特に攻撃することはなくなった。ちょっと安心する。
ただまあ、このちびクマが成魚になると、それはそれでまた争いの元なので、あくまでも一時的措置。そのうち水槽から出さなくてはならないだろう。
親の方は、昨晩、また卵が孵化したらしく、今朝もまた、10〜20匹程度の稚魚が水面近くを泳いでいたが、間もなく全て食べてしまった。前回もそうだったので驚きはしないが、「ニモ」を見てその親子愛(?)に感動した人が見たら、どう思うだろうか。事実を知ったら白けてしまうようでは、いかにも安っぽい作り話なのだが、そういう安っぽい話の方が“受ける”というのだから、我が国の民衆の文化度も下がったものである。
18

(17+1)

2003/12/12

231 今朝、起きて水槽を見た時に、親水槽のちびクマの姿が見えなかったので、非常にドキドキした。昨夜まで全く問題なく、親子喧嘩もしなくなっていたので、すっかり安心していたのだが、何か急なトラブル(例えば親夫婦のイソギンに近づきすぎて親から殺されたとか)があって、死んでしまったのかと思った。
ところが餌を上げてしばらくすると、水槽の底の方のLRの影からウロウロ出てきた。どうやらいつもと違う場所で寝ていたらしい。あんまり心配させるなよ〜。
18

(17+1)

2003/12/28

277 ディズニー「ファインディング・ニモ」の公開前後から、あっちこっちで悪口を言っているお陰で(苦笑)、お二人の方からちびクマの里親を申し出ていただいた。ありがたいことだ。お二人の方はどちらも、これから、ちびクマのための水槽を立ち上げて下さるとのことなので、ちびクマの発送1月末から2月初めころになるだろうか。
海水魚ショップの便乗商売は相変わらず、と言うか、ますます酷い。先日など「みなとみらい」でワゴンセールになっていたそうだ。それでもまあ、年が明けて学校が始まる頃には少しは落ち着くだろう。年が開けたら今度は、残りのちびクマを引き取ってもらうショップ選びをしなくては…。実はすぐ近所にも海水魚を扱っているショップはあるのだが、とても引き渡せない。引き渡しても半分以上は、ショップの水槽で殺されてしまいそうである。
本音を言うと、メイン水槽に入れたい魚がいる(=レッドスクーター)ので、信頼できるショップにレッドスクーターが入荷しているところを見計らって行って、クマノミを渡す代わりにレッドスクーターを少しおまけしてもらえるように交渉したいのだけど…。無理かな(^^ゞ。
18

(17+1)

2004/01/09

289 新年を迎えたと言っても特に変わりはない。ただし、やはりかなり、個体ごとの成長差、体格の差が出ている。やはりこのままの水槽で飼育を続ければ、やがて縄張り争いによる犠牲者が出ることは間違いないだろう。相変わらず夜はひとつに固まって、ちびっ子らしく寝ている(非常に可愛い)のだが…。
この連休に少しショップを回り、引き取ってもらうショップを決めようと思う。
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(17+1)

2003/01/12

292 12/10に親水槽に入れたちびクマはたっぷり太って大きく成長。さすがに良く食べ、良く育った。
一方、ちびクマ水槽の連中でまた個体差が激しくなり、痩せて来た者が出たので、親水槽のちびクマをちびクマ水槽に戻し、痩せた者を3匹、親水槽に移すことにする。これによって全体のバランスが崩れないようにするのだ。
親水槽にいたちびクマは、もともとは一番痩せて、小さかったのだが、1ヶ月経ってすっかり体が大きくなり、もうちびクマ水槽の中でも大きい方になっている。ちびクマ水槽に入れても全く区別がつかない。
一方、親水槽に入れた3匹は、やはり親にいじめられている…(^_^;;。早く慣れて欲しいものだ。
18

(15+3)

2003/01/15

295 本日、親水槽の親がまた、産卵。と同時に、同居させたちびクマ連中への攻撃が収まる。
もともと、卵を産めばオスは卵の周りを離れにくくなるから、ちび連中への攻撃も少し収まるだろうと予想していたが、単に攻撃の回数が減っただけではない。ちびクマがそばを泳いでいてもほとんど攻撃しないで、一緒に仲良く(?)餌を食べている。攻撃性自体が減少している様子なのである。(それでもやはり時々、ケンカしているが。)
普通、卵があることで攻撃性が高まるような気がするが、卵を産む前のほうが攻撃性が高いと言うのはちょっと不思議。やはり「つわり」とか、そういう感じだろうか(^_^;;。
いずれにせよ、一安心である。
18

(15+3)

2003/01/24

304 自宅にあった30cm水槽を使って、ちびクマの長期飼育用水槽を立ち上げる。このサイトの「海底300ミリメートル」に掲載したのと全く同じ方法(「偽デニ弁当」方式)で、全く0から立ち上げる。一ヶ月くらい経って、亜硝酸値が下がったら、今後自宅で飼育を続けるちびクマだけをこちらに移す予定。早く入れたいな(^_^)。
この水槽の立ち上げの経過は、「
海底300ミリメートル」の中の「立ち上げ記録」に残す予定でいる。「偽デニ弁当」は、私自身では初めて使うので、順調に行くと良いな、と思う。
18

(15+3)

2003/01/25

305 朝、起きて餌をあげたときに見ると、親水槽のちびクマ、3匹の中の1匹がいない!何度探してもいない!LRの影にもいない!死体も見つからないが、どうやら死んでしまったことは間違いないようだ…(ToT)。
それにしても分からない。不思議だ。昨日までには子供たちに対する親の攻撃は収まっていたし、今朝も残った2匹と親夫婦は特に激しいケンカをすることもなく、普通に餌を食べているので、親にいじめ殺されたとも思えない。それなのにいない…。
実は昨晩、親の卵の孵化があったのだが、それが何か関係しているのだろうか。卵が孵化すると、親は喜んで孵化した卵を食べてしまうのだが、その際に一緒に食べられてしまった、とか…。
それにしても非常に残念だ。明日あたり、ひょっこり出て来ないかなあ…。
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(15+2)

2003/02/21

332 最近、ちびクマの里親さんの方々が、その後のちびクマの様子を掲示板の方に貼り付けて下さる様になったので、自宅にいながら、別のお宅のちびクマのようすを見る事が出来る(もちろんスチールだが。)世の中、便利になったものである(←何時代の人間だ?)。

しかし、残念な事に、やすべさんのお宅では一匹、死んでしまったそうなので、現在まで、通常飼育に移行した30匹の中で、3匹=1割が死亡したことになる。もちろん、そんな死亡率の統計などないので、多いか少ないのかは分からないが、感覚的にはそんなものなのではないか?と思う。所詮、まだ子供なのだから、成魚になるまでには、どうしても死んでしまう者は出てくる。ましてや、今回のちびクマは皆、1回の産卵で産み付けられたもの。1回の産卵の卵の中から、何十匹も成魚になるなんて事は、自然界ではありえないことなのだ。むろん、残念な事に違いはないのだが…。

17

(15+2)

2003/02/29

340 本日、ちびクマ2匹を、里親さんのお一人にお引渡し。ミネラルウォーターのペットボトルに入れて、その外側を100円ショップの保冷バッグで2重に包んでお渡しした。酸素封入も上手く行ったので、中々良い運搬方法だと思う。ただし、ミネラルウォーターを飲まなければならないのが面倒なんだけど(笑)。
ちびクマはサイズが大きくて、元気そうなのを2匹、選んだ。もうイレギュラーバンドのものはいないので、2匹の区別はつかないが、お子さんも大喜びしていたから、きっと可愛がってもらえるだろう。元気に大きく育って欲しいと思う。
里親さんからは早速メールでご報告をいただいて、BBSの方には水槽の様子の写真も貼ってもらった。中々、良い感じだ。
明々後日には明石にお住まいの里親希望の方にまた2匹、お渡しする予定で、それで一応、里親希望の方へのお引渡しが終る事になる。あとは2匹、キープして、ショップに引き渡す。ショップでも良い飼い主の方に買ってもらえますように。
15

(13+2)

2003/03/03

343 本日、もう一人の里親の方にちびクマ2匹をお引渡し。里親さんの出張の帰りがけに、新横浜の駅でお渡しする。夜、わざわざお電話をいただいて、無事到着したとの事。海水魚飼育は私よりベテランの方なので、何も心配はしていなかったが、無事着いたと聞くとやはりほっとする。元気でな。
ちびクマをお渡しするのに伴って、メイン水槽で栄養強化していた2匹をちびクマ水槽に戻したところ、2匹とも非常に大きくなっていたので、里親さんにお渡ししたうちの1匹は、昨日までメイン水槽で親と餌をとりあっていた者にした。ちびクマ水槽の中で最も大きく成長した者2匹をお渡ししたので、ちびクマ水槽に残ったちびクマはまた、中くらいのサイズの者ばかりになった。にしても、やはりもう、密集飼育は限界。いよいよ海水魚ショップとの交渉を急がなくては。
13

2003/03/06

346 ちびクマ水槽から、自宅飼育用の2匹を取り出し、「三百ミリメートル」水槽に移した。これで残りは11匹。
になるはずだったのだが、あれ?12匹いる(^_^;;。おかしいなあ?去年の9月に数えた時に数え間違えたのか…??これでは「31匹クマちゃん成長記」だなあ。まあいいか(苦笑)。
9月に数えた時には少しずつ小分けにして掬って数えたのになあ。相変わらず私の好い加減な性格が現れているなあ(爆)。
14

(12+2)

最後まで残ったちびクマ。
11匹いるはずだったのだが、数えたら12匹いる???
おかしいなあ?また数え間違えていたのだろうか…(苦笑)
(2004.03.07)

2003/03/26

366 今日はちびクマの満1歳のお誕生日。おめでとう。
それに合わせた訳ではないが、ちびクマを引き取ってもらうショップが決まった。明日のお昼、引渡しに行く。ちびクマが群れている姿も見納め。少し寂しいけど、仕方が無い。どうせ我が家に残しておいても、殺してしまうだけだから。
今、家にいるちびクマ、全部で14匹のうち、イレギュラーバンドの2匹は、今後とも「三百ミリメートル水槽」で飼育を継続。2匹は最後の里親の方にお譲りする予定。残りの10匹をショップに引き渡す。みんな良いキーパーの方に買われて、幸せに暮らせますように。
14

(12+2)

給餌の様子。
餌を持って水槽に近づくと、それだけでちびクマたちが寄って来て、大騒ぎ。
可愛いです。
しかしこんなちびクマの姿も、明日からは、もう見られなくなります。
(2004.03.26)

2003/03/27

367 朝、ちびクマ10匹を掬い出し、2.5Lばかりの容器に入れて都内の某海水魚専門ショップ(特に店名は伏す。)に搬入。お別れをした。実はこのサイトを公開した後で知り合いになったクマノミブリーダー(と言うと大袈裟だが、もちろんプロではなく、趣味でクマノミの繁殖に挑戦している方)からご紹介を受けて、私の希望する生体と交換してもらうことにしたのだ。
ショップまでは車で1時間強。携帯のブクブクをセットして、発泡スチロールの容器に入れて搬入したが、全員無事だった。水あわせに時間が掛かるので、ショップの水槽で泳いでいるところは見ていないが、全員が元気で、良い買い主&飼い主に巡りあって欲しいものだ。元気でな。

さて、自宅の「ちびクマ水槽」は…。
10匹を掬い出して、最後の里親の方にお渡しする予定の2匹だけが残ると、さすがに寂しい感じがする。しかし最近は夜寝るときも数箇所に分かれて寝るようになっていたし、これ以上狭い水槽の中で同居させておくのは無理だった。まあ仕方のない選択である。30匹以上いて、全部飼うのはもちろん無理だし、全部、里親を探すのも、所詮は不可能だ。
あと、来週かその次か、最後の里親の方に2匹をお渡しすれば、残りは我が家で継続飼育予定の、イケギュラーバンドの2匹だけ。イレギュラーバンドの2匹(「尻切れ」と「もみあげ」)の様子は「海底三百ミリメートル」の方のコンテンツになるので、この「飼育記録」もいよいよ終わりが近づいて来たということだ。

(2+2)

2003/03/28

368 昨日は「ちびクマ」10匹をショップに引き渡した後、そのまま、妻の実家に行ってしまったので、日曜日の夜になって自宅に帰り、改めて「ちびクマ水槽」を見ると、寂しいなあ〜(^_^ゞ。
餌をあげようとするとちゃっんと水面に寄ってくるのだが、なんとなく、2匹も昨日までとは勝手が違って、戸惑っているような気がする。ちょっと食欲が無いように見えるのは、数が少なくなったために、いつもの感覚で給餌すると大量の残餌が出るためだろう。何しろ昨日までは、残餌などほとんど出ず、餌が水面に落ちるのも待てないかのように、餌を奪い合っていたからなあ…。
これからは少し、給餌も控えめにした方が良いのだろう、と思った。

(2+2)

2003/04/03

374 本日、いよいよ、最後の里親の方に、最後まで「ちびクマ水槽」に残っていた2匹をお引渡し。ついに「ちびクマ水槽」が、1年以上に渡る、その役目を終えた。感慨無量。これで残るは「三百ミリメートル水槽」の2匹だけである。
いよいよちびクマが全くいなくなった「ちびクマ」水槽を見ると、さすがに寂しさも感じる。しかしまたいつか、再度、クマノミの繁殖を手がける事だろう。何年かしたら、今年2年生になった子供の夏休みの自由研究で、クマノミの繁殖をやらせてみたい。その時まで、この「ちびクマ繁殖記録」も休止することにする。残った2匹の飼育については、是非、「
海底三百ミリメートル」のコンテンツを参照していただきたい。

この水槽で大きくなった31匹のちびクマくんたち(今、生きているのはもう28匹だが)、長い間、お疲れ様。そしてありがとう。もう会う事もないと思うけど、みんな元気でな。そしてまた、どこかの水槽でいっぱい、子供を作っておくれ。じゃあね。バイバイ。

− 更新停止(2004.04.03) −

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