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海底三百ミリメートル・知識編 [7] 「苔」について(3) 〜 藍藻(シアノバクテリア) 〜 |
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水槽で魚の飼育をしている人がだれでも悩むのが水槽の中に生える「苔」です。
水槽での魚の飼育と「苔」とは、切っても切れない縁だとも言えるでしょう。この「苔」については、私自身はあまり詳しくはありません。
専門的な立場から詳しく解説されたホームページも公開されていますので、
詳細はそちらのページ( こちら→ )をご覧いただくとして、
このサイトでは水槽内でポピュラーな3種類の「苔」のそれぞれについて、
基本的な知識と、実践的な対処法をご紹介します。最後にちょっとやっかいな「藍藻(シアノバクテリア)」について説明します。
※ なお、ここでは海水魚飼育者の慣例に従って「苔」と呼びますが、水槽内に生えてくる「苔」は地上に生えるスギゴケやゼニゴケとは違う仲間で、海藻などと同じ「藻類」に含まれる植物なのだそうです。
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■ | どんな「苔」か | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
濃い紅色や同じく黒に近い濃い緑色の、厚みのあるベタっとした{「苔」です。LRの上や、底砂の上に生えます。底砂の上のものなどはやや鮮やかな紅色をして、スライムのように見える事もあります。 手ではがすと簡単に剥がれますが、「茶ゴケ」のようにバラバラに溶ける事はなくて、ベリッと剥がした時の膜状のまま、水流に乗って流されてしまったりします。 「藍藻」とは言うものの、「珪藻(茶ゴケ)」や「緑藻(緑ゴケ)」とは異なる「原核生物」に属する生物だそうで(他の「藻類」は「真核生物」)、何でも地球上で一番最初に光合成をして酸素を産み出して、今の地球環境を作り上げてくれたとか、地球上で一番古い化石はこのシアノバクテリアのもの(ストロマトライト)であるとか、そういう有り難い(?)生き物でもあるそうです。 基本的には古い水槽、古い飼育水で出る事が多いと言われています。また、人工乾燥餌を使用するよりも、冷凍ブラインシュリンプやアサリなど、生の餌を使っていると発生しやすいとも言います。 ただし、やはり水質が良くない場合の発生が多いので、藍藻が発生した場合には、水槽の濾過能力の見直しなども検討するのが良いと思います。海水魚ショップなどに「苔が生えた」と言うと「換水しろ」と言うのは、この藍藻の発生を念頭に置いているのだと思われます。 |
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■ | 発生の原因 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主に魚の餌等に含まれる燐酸塩の蓄積が発生の原因と言われています。ただし、燐酸塩の少ない水槽でも発生する事もありますし、燐酸塩が減っても減らない事もあるなど、一筋縄では行かない感じです。種類によって異なる条件で発生するのかもしれません。 しかし、とにかく燐酸塩の蓄積は良い事ではありませんので、燐酸塩が蓄積しないように、一所懸命換水したり、燐酸塩の吸着剤を使用するなどして予防することが望ましいと思います。 「生餌が良くない」と言うのは、人工資料よりもリン分が多い傾向にあるためです。また、鉄分が多いと発生しやすくなりますので、生餌に含まれる血液の鉄分が良くないということもあります。 |
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■ | 対策 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ | 注意 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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